太陽とガーナとソーラー発電教育

2017年3月10日

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活動先主要メンバー3人と筆者

氏名:宮崎 貴芳
隊次:2014年度2次隊
職種:電子工学
任地:イースタン州ククラントゥミ
出身県:愛知県

2014年9月末よりガーナに派遣されている宮崎と申します。活動先はイースタン州のセントポール工業高校で、職種は電子工学、主な活動は「太陽光発電教育の普及」です。

さて、ここガーナは2月でも寒いどころか、暑い!日差しが強い!でも、太陽の日差しが強いなら、ソーラー発電がいいんじゃないか?と誰もが思う、ごくごく当たり前の発想が私の活動の大元になっています。

私はトップの写真にあるように3人の現地の先生たちと一緒になって活動をしてきました。主には授業後の「ソーラークラブ」&スクールソーラーシステムの構築を行っていて、先生達が主体的にクラブ運営、構築作業ができるように全体の管理、アシストを行いました。

最初、生徒達にソーラー発電を教える、と言ってもこれがなかなか難しかったです。というのは、太陽光発電の内容理解には、とにかく電気回路の基本理解が重要。しかしながら授業内容自体を理解できず、ただただ暗記している生徒がとても多かったです。

例えば、写真にあるような電気回路の計算。中学・高校の頃に勉強したことはないでしょうか。当初、並列直列の意味もわからないまま回路計算をしてしまう生徒をよく見かけました。(写真1))また計算機で計算するため、複雑な数式を内容もわからず暗記してくる生徒もいました。(写真2))

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写真1)図から回路を判別できない

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写真2)複雑な公式で解こうとする

将来の国を担う技術者のタマゴがこれではいけないだろう!ということでクラブに電気実習を組み込み、電気の流れるイメージを生徒に理解してもらうことにしました。

具体的には例題を解いてもらい、その後、回路をPC上でシミュレーションして答えを確認。そして実際の電気回路を作ってもらい電流電圧計で測定・比較してもらう、という流れです。

かつて導入された電子機器も、残念ながら私が来るまで使われずに放置されている状況でした。そんな機器を奥から引っ張り出し、まず先生達に使い方を使えるように指導しました。(写真3))それをクラブ活動にて先生方が生徒へうまく教えられるようアシストをしました。(写真4))

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写真3)機器の使い方を先生に指導

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写真4)クラブで先生が生徒に指導

実際にこのような実験機器を触ったこともない生徒がほとんどで、みんなとても興味津々でした。先生方も理論教育を重要視するガーナにおいて、こういった実技も必要と感じていたようでした。

また、私は日本から持ってきた小型太陽電池を使って、発光ダイオードを光らせてみたりと徐々にソーラー発電教育に繋げられるよう先生方と話し合い調整したりもしました。(写真5))

太陽に向かって草が大きく伸びていくために基礎である根を鍛える。というまさに草の根支援で、本活動に賛同して頂いた団体の支援で、先生・生徒と共に学校にソーラーシステムを構築しました。彼らにとっては初めてのことで、自分たちで完成させたことが自信になったようです(写真6))

そんな活動ですが、私は今年2017年3月中旬に任期が終了し、日本に帰国予定です。これらの経験が彼らの中にも根付いて、今後もうまく生徒に教えていってくれたらと願っています。

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写真5)太陽電池でLEDを光らせます

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写真6)良い経験になったようです

※宮崎隊員の活動については、次のサイトに詳しく掲載しています。
ご関心をお持ちいただいた方は、ぜひこちらもご参照ください。