卒業制作(The Final Project)

2017年3月10日

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完成した基板を展示して得意顔

氏名:佐藤 和夫
隊次:2014年度4次隊
職種:電子工学
任地:セントラル州ケープコースト
出身県:宮城県

私の活動先であるケープコースト技術学校(CCTI)では、卒業制作は1年間の実習授業の応用編と位置づけています。昨年はカウンターパートからのリクエストでバスケットボールのスコアボードを製作しました。今年はカウンターパートと生徒からリクエストがあり「文字が流れる電光掲示板」を制作することにしました。このアイディアは、任地の街角で見かけるサインボードがヒントになっており、昨年のスコアボードと組み合わせてメッセージやチーム名を表示したいというのが希望でした。
卒業制作の時期は任期終了間際になることから早めの機材申請を心がけました。必要な部品を携行機材費(日本調達)と現地業務費(任地調達)に切り分ける時点で、LEDをどこで購入するか迷いました。LEDの数が1280個と非常に多かったので、任地で全数を均一品質で購入できるかどうか不安がありました。昨年の卒業制作では196個のLEDで苦労しました。カウンターパートとショップからは大丈夫という返事をもらっていまいしたが、疑問は残っていました。しかし、「できるだけ現地で入手できるものを使う」という方針でLEDは現地購入にしました。
携行機材費、現地業務費を活用して部品が揃い、製作を開始するにあたり、作業スペースと時間が不足することが予想されました。というのは、9月から教育実習生たちが学校に派遣されて来ていてクラスルームの約半分を控室として使っていました。残りのスペースで作業できるのは生徒10人程度が限界でした。生徒を10人ずつ3グループに分割すると週の製作時間が1グループ当たり2〜3時間しかありません。そこで、製作作業は毎日放課後にクラスルーム全体を使い3グループ同時に進めることにしました。そうすることによって10時間/週程度を確保できました。
ハードウェアの製作で苦労したのは、半田不良の多発です。半田付け箇所は1セット当たりおよそ1500個所あります。半田不良の原因は、部品のリード線の錆びと半田ごての低品質です。半田不良で接触していない、半田不良で外れた線が他とショートするなどのトラブルが多発しました。しかし、生徒たちが熱心に細かな修理作業をやってくれたので、3台とも完成することができました。
ソフトウェアに関しては、表示する文字のフォント作りから始めました。ASCIIコードのうち約95文字のフォントを作成することにしました。フォントを作成する作業は、8x8のマス目を印刷した用紙上でマス目を塗りつぶして文字を形作ったあと、それをソースコードのデータに変換します。生徒全員にそれぞれ2〜3文字を割り振って作り上げました。
電光掲示板に流すメッセージは各グループで自由に作成しました。リモコンで7つのメッセージを切り替えて流すことができます。あいさつのほかに、「I LOVE CCTI!」、「THANK YOU MR.FYNN!」、「ELECTRONICS IS EXCELLENT!」、「 I'M PROUD TO BE A CCTI STUDENT」など、素敵なメッセージが流れています。

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部品が多いので慎重に配置

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半田付け作業は集中して真剣な表情

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完成は近い!作業の合間に笑顔!

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プログラムアップロードはうまくいったぞ!

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基板完成(表側)

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基板完成(裏側)