ガーナの笑顔のために

2017年9月20日

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習字で自分の名前、日本語の練習

氏名:篠原 優
隊次:2016年度2次隊
職種:青少年活動
任地:グレーターアクラ州アマンフロ
出身県:山口県

私の任地は首都アクラから1時間ほど西に30km走った場所に位置します。配属先Mary Star of the See International schoolは設立して14年、2006年より日本語が必須科目となっている珍しい学校です。2016年には草の根無償資金で日本の和室が建てられました。

日本語をカリキュラムに組み込んだ理由は、日本に何度か訪れた配属先の教員(兼カウンターパート)が、日本が成長していく様子を見て「日本の努力をガーナの子ども達に伝え、ガーナの未来を変えていきたい」と思ったからだそうです。彼は「文化を学ぶ上で、言語が助けになる」と考えています。

要請内容は主に日本語教育・日本に関連する行事の支援です。赴任直後はガーナの小中学生がなぜ日本語を学ぶ必要があるのか、と疑問をもちましたが、ガーナでの生活に慣れ、心に余裕が出来たのでしょうか。日本語の授業は、各クラス週に1コマしかない貴重な時間。もっと日本文化を知ってもらわないと、という思いが強くなりました。

名前の書き方をはじめ、日本の歌・手遊び等の紹介、日本の生活習慣・行事等を映像で学習。様々な方向から活動を試みました。次は何をしようかな、そんな事を考えていたある日、生徒の1人が私に駆け寄ってきました。「先生、これ吹いて!」と笑顔で。よく見ると、リコーダー!しかしそのリコーダーは、低いドの音を出すパーツが欠けていました。「まず吹くために洗いたいな」。そんな私の思いも気にせず早く吹いてほしそうな顔。吹きながら「あぁ、全部パーツが揃っていたらな」と。

音楽が大好きなガーナ人、手の器用なガーナ人、記憶力がいいガーナ人。リコーダーの指導をしたらセンスがあるのでは。しかし、どこでリコーダーを手に入れたら。これが「世界の笑顔のために」プロジェクトを利用するきっかけでした。

日本文化を伝える上で、印象に残るのが体験型学習。リコーダーをはじめ、書道セットや絵本などを申請しました。授業で利用した際はとても40分では収まらないほどの大人気。毎日休み時間や放課後に生徒がリコーダーを吹きに、習字で文字を練習しに、本を読みに訪れます。

自分が使わなくなってしまった物が、どこかで誰かが必要としている。物にあふれ、便利な時代。新しいものが欲しいという物欲。不要だから、と簡単に物を捨ててはいけない事を再認識しました。生徒の喜ぶ笑顔。配属先の感謝の気持ち。プロジェクト名「世界の笑顔のために」その通りでした。

人と人がどこかで、何かで繋がる事ができる。日本から遠いガーナに幸せを届けてくださった提供者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。この経験を通して、自身がどこに居ても誰かのために働きかける事ができると実感しました。ガーナでの任期は残り1年間。まずは自身が日常生活の中で起きる一つ一つの小さな幸せから活動への喜びを感じ、そして日本語、日本文化の紹介を楽しみながら取り組みたいです。

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2016年、草の根無償資金で設立された日本の和室

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校長先生から寄付品の紹介

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絵本の絵を真剣に見ている生徒

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リコーダーの基礎から個別学習

「世界の笑顔のために」プログラムでは年に2回物品の募集を行っております。ご興味のある方は是非Webページをご覧ください。