アイディア大集合!パソコンを使わないパソコンの教え方

2017年11月20日

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全員の集合写真(学生の部)

氏名:西島 百合子
隊次:2015年度4次隊
職種:PCインストラクター
任地:ノーザン州タマレ
出身県:神奈川県出身

ガーナの小中学校では、ICT(Information Communication Technology 日本で言うところのIT情報技術)が必修科目になっています。しかし、パソコンはまだほとんどの学校に導入されていません。導入されたとしても、停電が多く、実際にパソコンを使って授業ができないこともしばしばあります。
ガーナの教員養成校では知識を教えるだけであって、パソコンなしのICT授業のやり方は教えません。教員養成校に通うガーナの将来を担う先生の卵たち、彼らにとって、パソコンを使わずにどのようにICTを教えるのかはとても大事な課題となっています。

ガーナには多くのPCインストラクター隊員が派遣されています。そこで、各隊員で知恵を出し合い、アイディア模擬授業を見せるワークショップを教員養成校の学生向けに開催しました。
参加した隊員は総勢31名!!
ガーナで揃う道具での教材の作り方や、楽しく学べるゲームのやり方、特別支援が必要な生徒向けの教え方、簡易キーボードが作れてパズルとして遊べるキーボードパズルの作り方、パソコンが1台とネットワークさえあればできるスカイプのやり方など、多種多様な模擬授業を行いました。学生は真剣な顔でメモを取ったり、積極的に質問をしたりしていました。学生自身も授業を楽しんでくれており、まさに楽しく学べるICT授業を実際に体験してもらうことができました。ワークショップ中の彼らの顔から楽しんでいる様子が感じ取れて、それが私たち隊員にとって何よりも一番嬉しいことでした。最後には、学んだことのシェアや自分たちでもどんな授業ができるのかをディスカッションしてもらう時間を作りました。発表の時間になると10個以上のグループから手が上がり、すべてのグループに発表してもらえませんでした。良い刺激を受けて、ディスカッションが盛り上がった証拠です。
生徒からもICTの概念が変わった、まさに自分たちに必要な知識が学べた、とにかく沢山のことを学べた、素敵なワークショップを開催してくれてありがとう、というコメントを沢山もらいました。本当に沢山。また、隊員同士も他の人の授業の様子を見ることで新たな発見や知識や得られ、隊員にとってもいい刺激になりました。
せっかくなら、とこの日は教職員向けに、実際にパソコンの実習も行いました。授業向けのパワーポイントの使い方(アニメーションの活用方法)、印刷トラブルの解決方法、新技術(グーグルドライブ)の活用方法の授業です。実際に彼らが悩んでいることや知りたいことを事前にアンケートをとり、学びたいことを学んでもらいました。短い時間ではありましたが、実用性を重視した実習に、教職員もさっそく次の日から習った技術を使ってくれています。

今回、PCインストラクター隊員のみんなでワークショップを計画から作り上げてきました。一人では難しいことも、みんなで力を合わせればできる。「やりたい」と思ったことを、「やってみる」に変えることができました。
隊員の多いガーナだからこそ実現できたワークショップでした。

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FDやUSBの容量をペットボトルに、データを水に例えた授業

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パソコンの繋げ方を絵教材で学ぶ授業

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どんな授業が自分たちにもできるのかディスカッションタイム

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教職員向けにパワーポイントの使い方を教える授業