5Sプロジェクトスタート!-グループ対抗!5S workshop-

2017年12月31日

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5S用掲示版と5S委員会メンバー。

氏名:鈴木 瞳
隊次:2016年度2次隊
職種:保健師
任地:アッパーウエスト州ジラパ郡
出身県:愛知県出身

私の任地は、ガーナ最北西部に位置するガーナの貧困3州のひとつ、アッパーウエスト州にあります。首都からはバスで16時間。隣国ブルキナファソまでは車で30分の位置にあり、サンサンと照り付ける太陽の下、日々バイクに乗りながらフィールドワークに駆け回っています。保健師として派遣されている私の要請内容は、「母子保健の質の向上」「データ分析の指導・管理補助」であり、いまは5つの活動(学校保健、男性参加、CHPS事業の強化・5S/モチベーション向上・データ管理)に絞り、力を入れて活動しています。

私がはじめて任地の保健施設を巡回して驚いたこと。それは、施設環境でした。患者さんのカルテは床に山積みにされ、せっかくの棚にはモノで溢れかえり、どこになにがあるか把握できていないスタッフたち。不用品や壊れた物は、廃棄されず修理もされず、埃まみれになりながら貴重なスペースを陣取っている…。挙句の果てには、「チューチュー!」と壁の裏からネズミの声!日本の病院といえば、どこもかしこもキレイそのもの。そんな日本の当たりまえが当たりまえだった自分には衝撃の連続でした。「必要な医療を迅速かつ適切に提供できていない」「必要な物がすぐに見つからない」「衛生環境が悪い」などスタッフも現状に不満があるけれど、どう取り組めばよいのかわからない…それが現状でした。

ところで、皆さんは「5S」を知っていますか?5Sは、整理、整頓、清掃、清潔、しつけのローマ字の頭文字からなる、日本発祥の総合管理手法のひとつです。(英語では、Sort, Set-in-order, Shine, Standardize, Sustain)ただの掃除プロセスではなく、「不要なものは捨て、必要なものを合理的に配置する」「仕事場を掃除して働きやすい職場をつくる」という活動に施設全体で取り組み、普段の仕事に組み込んで習慣化することにより、「清潔な職場環境の維持」「業務の簡略化・標準化」「保健サービスの安全と質の向上」「スタッフのモチベーション向上」などの効果をはかる参加型問題解決手法です。

そんな保健施設の現状を打破するため、配属長や同僚と話し合いを重ねに重ね、「5Sプロジェクト」の立ち上げが決定しました!郡の中核を担うJirapa Urban Health Centreを5Sモデル施設として、1)5Sワークショップの開催、2)5S委員会の設立、3)定期的な指導巡回とミーティング、4)州保健局アドバイザー招致、5)年次報告会での成果発表、6)表彰式などを盛り込んだ、6か月の中期プロジェクトです。配属長をプロジェクトマネージャー、施設長をプロジェクトリーダーとして迎え、34名のスタッフとともに第一回ワークショップを開催しました。

ワークショップは、1)5S概論の講義、2)グループに分かれて5S実践、3)各グループによる実施報告、4)振り返りと一日がかりの内容。「ガーナ人に馴染みのない5Sを分かってもらえるだろうか?」と不安もありましたが、始まってみるとその不安は吹き飛びました。概論を熱心に聞き入り、グループワークの発表では、「そのアイデアいいね!」「これはこうした方がいいんじゃない?」などと積極的な意見交換がされ、最後はスッキリと整理整頓された職場を眺めながら満足気なスタッフたち。ワークショップは大成功に終わりました!

いまはプロジェクトが始まってまだ1か月半。第1回目の委員会ミーティングと指導巡回は終わりましたが、今後の課題は「持続性」。スタッフ全員の意識が欠けることなく、日々の5S活動を継続し、習慣化できるようサポートをしていきたいと思います。ガーナ人は、飽きやすいけれど負けず嫌いで目立ちたがりの人が多いです。その国民性を生かし、グループワークや表彰式などの還元の場を作ることで、モチベーションアップ、しいてはチーム力の強化も目指していきたいです。プロジェクト終了まで残り4か月半、頑張ります!

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施設長より5S概論についての講話

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床にこびりついた汚れを取るのは一苦労!みんなで協力。

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棚を整理整頓。最後にはラベルを貼って分かり易く!

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スタッフと作ったデータ分析用掲示板と疫病発生マップ。

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WS成果(一例):Before

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WS成果(一例):After