楽しみながら学べる学校保健イベントを目指して

2018年3月1日

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ガーナ音楽にのって、楽しく健康体操。

氏名:中山 桂子
隊次:28年度1次隊
職種:学校保健
任地:セントラル州アパム
出身県:東京都

現在、ガーナでは、学校保健隊員6名が活動しています。2018年2月に【School Health Day-Action for Healthy Life Style】という中学生を対象にしたイベントを各自の任地、セントラル州アパム、エサーチル、アボソ、スウェドル、グレーターアクラ州オイビ、アダフォアの6カ所で開催しました。

今回、この内容でイベントを行おうと思ったきっかけは、ガーナでは、子供の時は「痩せ」大人になると「肥満」の傾向があると感じていたからです。2014年発表のWHOの統計でも非感染性疾患での死亡率の割合が年々増えており、42%でした。これらを予防するためには、子供の時からの生活習慣が大事になると考え、食事、運動、睡眠を楽しく学べる機会を作ろうと企画しました。

第1部では、劇と〇×確認クイズを行いました。劇は、Jaicoという主人公の中学生が不健康な生活を送る様子を4つのシーンから構成。「朝ごはんを食べない」「運動嫌い」「食べ物の好き嫌い」「寝る時間が遅い」という不健康な様子をJaicoに扮するガーナ人の生徒や先生が各地で熱演しました。シーンごとに区切り、中学生に質問を投げかけ、Jaicoの改善すべき生活習慣を考えさせてから、解説を加えていきました。

知識の定着を測る方法として、今回は○×クイズを実施。多くの生徒が、正しく理解していることが確認できました。

第2部では、3つの活動をグループごとに行いました。

1つ目は、身長、体重、BMI測定。ここでは、自分の体に興味を持ってもらうことを目的に測定。測定結果を、健康しおりに記入して、一人ひとりに渡すことで、自分の体に興味を持ってもらうことが狙いです。一緒にしおりを見ながら、アドバイスをしたり、質問を投げかけるなどのコミュニケーションを大事にしました。

2つ目は、健康体操「Akwaaba Exercise」です。これは、2016年度2次隊の渡辺真奈隊員が考案した体操です。踊ることが大好きなガーナの生徒たち。ガーナの曲に合わせ、のりのりで体操を行っていました。「右」「左」「平泳ぎ」など日本語の掛け声を取り入れたり、ベストパフォーマーを毎グループから一人選び、イベントの最後に全員集合した時に前で踊ってもらったりするなど楽しめる工夫もしました。

3つ目は、健康しおりづくりです。ここでは、まず、しおりに将来の夢を記入してもらいます。そして、その夢の実現のためには、健康であることが大事であることを押さえた上で、自分の健康目標を記入してもらいます。ここでは、一人一人書いている様子を見て回り、コミュニケーションをとるように心がけました。また、この健康しおりをカバンなどにつけて持ち帰れるようにすることで、学んだことを家族へ話すきっかけや、自分で思いだすきっかけになればと思い取り入れました。

各校のSHEPティーチャー(学校保健を担当している先生ですが、日本の保健室の先生のように、専任ではなく、他の教科を担当する先生が兼任しています。)を巻き込むことも、このイベントの狙いのひとつでした。各任地で、測定補助、解説などの協力を得ることができ、この協力関係を今後の活動にもつなげていきたいです。

今回、学校保健隊員でのイベントは初の試みでしたが、それぞれの持ち味が活かされたこと、また各隊員の任地での様子を見ることができ、自分の任地でも活かしていきたいと思うことがたくさんありました。ガーナの人たちにとっても学びの場となり、私たち隊員にとっても、キャラバンだからこその気づきと学びの場となりました。

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台本は同じでも、各任地でそれぞれの味がが出る熱演ぷりでした。

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シーンごとに区切り、食事、運動、睡眠の大事さを伝えます。ガーナの先生が通訳や解説を手伝ってくれました。

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劇で学んだことを○×クイズで、楽しみながら確認。

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メジャーと三角定規をい、身長測定。

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将来の夢と健康目標を書いた「健康しおり」。

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「健康しおり」を見ながら、コミュニケーション。