子どもが笑顔になれる算数授業を目指して!

2018年4月1日

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紹介した教材を使って現地の先生が授業

氏名:八木 隆
隊次:2016年度1次隊
職種:小学校教育
任地:アシャンティ州アダンシノース郡
出身県:東京都

(八木隊員は2018年3月に帰国済みです)

私の任地は、アシャンティ州の州都クマシから南に90分ほど行ったアダンシノース郡です。山々に囲まれた自然豊かな環境です。

配属先は、郡内の教育を管轄しているG.E.S(Ghana Education Service)です。

活動の要請内容は、理数科教育における現地の先生方の指導力向上に努めるということでした。現職参加なので派遣期間が通常よりも三か月短いということと、自身の専門性を生かすということから、小学校における算数の指導力向上にねらいを絞りました。

派遣されて、まず行ったことは、ニーズを知るということでした。現地の先生方が、実際にどのようなことに対して課題を感じているのか、各学校を回りながら校長先生や担任の先生とインタビューをしました。すると、そこには日本の教育現場では、考えられないような多岐にわたる課題があることを知りました。

例えば、
・マーケットが開かれるとき、マーケットで働く親の手伝いのために登校児童数が減る。
・雨季には、道が雨水で塞がれ、登校できない児童がいる。
・壁や天井がない校舎。
・机、椅子、教科書などの備品の不足。
など、様々な課題がありました。

それらの課題の中から、ボランティアの立場から関わることができる「教具の不足」に重点を置き活動することにしました。まず、どのような教具がほしいのか先生方に聞き、教具を実際に作り、紹介することにしました。教具を作るときに意識したことは、現地で手に入り、かつ安い材料を使用するということ、簡単に作ることができるということです。なぜなら、多くの先生方がお金の不足について訴えていました。また、先生方は生計を立てるために忙しく、中には放課後タクシーのドライバーを副業にしている人もいます。そういう状況だからこそ、「教具がないなら、自分たちで作ってみよう!」というコンセプトのもと、現地の先生方に受け入れてもらえるような教具を作るように努力しました。そして、作成した教具の紹介だけでなく、児童が算数を楽しめるような活動も取り入れながら、管轄内の91ある全小学校で授業をさせてもらいました。

実際に授業をしていると、他のクラスの先生が授業を見学に来たり、教材や活動について質問をしてきたりするなど興味をもってもらえる姿がありました。また、授業後しばらくして学校を再び訪れると、私の授業を見た先生が実際に教材を作り、その教材を校内の教員研修で紹介するという話を、校長先生から聞くこともあり、私の活動が管轄の郡内で少しずつ広がっていく様子がありました。このように、活動を紹介した現地の先生が、さっそく実践し、先生も子どもたちも笑顔で楽しそうに算数に取り組む姿は、何よりも嬉しかったです。

私は活動を終え、もう帰国しなければいけませんが、今後、先生たちが授業をさらに改善していきながら、子どもたちがますます楽しんで授業に取り組めるように願っています。

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授業中に見学に来る先生たち

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授業後に紹介した活動について質問に来る先生たち

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授業風景

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幼稚園で現地語と日本語で言葉遊び