出張保健ブースで血圧測定!!あなたは自分の血圧を知っていますか??

2018年9月20日

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血圧測定の待ち時間に保健指導

ボランティア氏名:渡邉 真奈
隊次:2016年度2次隊
職種:感染症・エイズ対策
任地:ボルタ州ぺべ
出身県:東京都

こんにちは!
私の配属先は首都から車で3時間ほどにあるボルタ州サウス・ダイ郡の保健局で、郡内にある13の保健施設やコミュニティを巡回しながら地域の保健水準の底上げを行うという要望のもと活動を行いました。ガーナでは近年、保健環境の改善に伴い、マラリア等の感染症以外の疾病、いわゆる非感染症による死亡率が増えてきています。特に高血圧は、患者の自覚症状がほとんどないため知らぬ間に症状が進行し、心血管障害や脳血管障害などの合併症による突然死を招くため“サイレントキラー”と呼ばれ、ガーナの新たな問題の一つとなっています。それを受け、私の配属先では近くの教会やコミュニティで月に一回、血圧測定会を実施することにしました。すると血圧測定を行っているコミュニティにおいて、65歳以上の約50%が高血圧という事実が判明、迅速な対処が必要ということになりました。

高血圧による合併症を予防するためには早期発見が重要ですが、移動手段が乏しく、資金的に余裕の少ない住民達は普段からなかなか保健施設を訪れることはなく、高血圧の発見が遅れてしまったり、高血圧ということが判明しても自覚症状がないために継続的に保健施設に通院してもらうことが難しいというのが現状でした。

そんな状況を受け、従来のように看護師達が施設で患者が来るのを待つだけではなく、看護師自身が人の集まる場所に出ていき血圧測定を行ってはどうかと考えるようになりました。私が配属された郡では週に二回マーケットデーがあり、マーケットには郡内に住む多くの地域住民が集まってきます。そこで、多くの人が集まるチャンスを活かしマーケットの一画で保健ブースを開設、そこで血圧測定を行うことにしました。

健康ブースでは
・血圧測定
・身長体重測定(BMIをあわせて算定)
・簡易診断検査(HIV,HBV)
・ヘルストーク
などを実施。

その他、正しい血圧測定法を記したポスター、血圧の正常値やBMI評価を示した資料を作成し、保健ブースに来てくれた地域住民には血圧記録表を配布しました。これにより、高血圧の早期発見が可能となり、住民たちは記録表を使って自分で血圧の推移をモニタリングできるようになりました。また血圧測定の待ち時間に高血圧の原因や合併症、治療についてヘルストークを行ったことで、住民たちの血圧への関心が高まり、自ら質問をしてくれるようになるなど、彼らの態度に少しずつ変化を認めることができるようになりました。

その後、この活動はマーケットという土地柄集客率が高かったこともあり、職場の同僚から簡易の保健所をマーケットに建設してはどうかという提案がなされ、今年12月から建設が開始されることになりました。

この高血圧予防という活動は感染症・エイズ対策という職種とは直接関係がない活動かもしれませんが、現地での要望に目を向け同僚と協力したことで、私の帰国後も継続して行う活動にすることができたことを嬉しく思っています。

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血圧記録表の見方について説明

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自作のポスターを使って指導中

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男性の参加が少ないのが今後の課題

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母子保健指導も合わせて実施