研修事業とボランティア事業の連携-帰国研修員のモチベーションアップを目指して-

2018年12月15日

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教育省・学校保健教育本部を招いての会議

ボランティア氏名:上野 真理恵
隊次:2017年度1次隊
職種:学校保健
任地:グレーターアクラ州アダフォア
出身県:福島県

現在、ガーナには4人の学校保健隊員がいます。カウンターパートは皆、JICAが実施する研修事業に参加し、日本で学校保健研修を受けたことがある教育事務所配属のSchool Health Education Program(SHEP)コーディネーターです。毎年SHEPコーディネーターが日本に派遣され、学校保健現場を視察し、ガーナでの活動計画を立てて帰国します。しかし、実際には資金や人材不足を理由に、学校保健活動を大きく推進させるには至っていない現状です。また、帰国研修員同士で情報交換する場がなく、個別にそれぞれの地域で活動している状況でした。そこで、帰国研修員であるカウンターパートと協働して全研修員向けの会議を持つことにしました。目的は「帰国研修員同士、また、研修員と隊員の繋がりを深め協働体制を整えること」「教材を使ってよりわかりやすく楽しいヘルストークスキルを身に着けてもらうこと」とし、具体的な実践へと繋がるモチベーションアップを目指して準備しました。

会議では、4名の帰国研修員が活動報告を行いました。お金がなくてもできることはある!と自身の人脈を活用し、保健室設置を進めている方、若年妊娠を課題と捉え、教材を自作し、地域住民が集まる教会で自主的にヘルストークに取り組んでいる方等、自分たちの力でガーナの学校保健を進めていこうと熱心に活動している姿が見られ、他のガーナ人参加者にも刺激となっていました。ガーナ人同僚からの具体的な活動や成功例を聞くことは、参加者自身の活動を振り返る・新しい活動に取り組む意欲を育む機会となったのではないかと思います。

ディスカッションでは、教育省本部の方がファシリテーターとなり関係機関との協働について活発な意見交換が行われました。白熱した議論があったものの、いざ実際に協働となるとガーナでは難しいように感じます。いかに、具体的な行動に移せるか、関係機関の橋渡しも支援していく必要があると感じました。

隊員からは、性・歯・手洗い・衛生・栄養に関する教材を活用したヘルストークを披露し、実際に参加者に教材を使ったヘルストークを考え実践してもらいました。話すのが上手なガーナ人だからこそ、教材を取り入れてさらに健康教育を充実させてほしいです。

会議を機に、SHEPガーナフェイスブックを開設しました。普段の活動の情報交換をするだけでなく、今回渡した教材がそれぞれの場所で活用されているか、フェイスブックを通して発信し合い、参加者の活動への意欲向上に繋がればと思います。またこの会議も定期的な開催を目指し、次回は来年3月に実施予定です。これからもボランティアと熱心な帰国研修員の機動力と協働力で、研修事業を終えたガーナ人のフォローアップの場となる会議が継続的に開催されていくことを願っています。

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帰国研修員による活動報告

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活発なディスカッションの様子

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ボランティアが紹介した教材集

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参加者によるヘルストーク

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集合写真