青空ファッションショー&展示会の開催

2018年12月20日

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ボランティア氏名:舘山 寛之
隊次:2016年度4次隊
職種:PCインストラクター
任地:アッパーウエスト州カレオ
出身県:青森県

私の任地は首都アクラから約700km北上したアッパーウエスト州の州都ワからさらに15km北に位置するカレオという村です。村人の9割以上は井戸水で生活し、停電も頻繁にあります。12月は乾季のため、夜に洗濯物を部屋干ししても翌朝には乾く程です。そんな“THE・発展途上国”と言える場所で技術学校配属のPCインストラクターである私がファッションショー&展示会を企画したのには理由があります。

ガーナでは2017年から後期中等教育の無償化が始まったものの、授業で使うミシンや大工道具をなぜか学校ではなく生徒が用意して学校まで持参する必要があります。お金がなくて道具をそろえられず座学だけで授業が終わってしまう生徒も少なくありません。技術学校なのに技術を習得できない環境…どの先生に何を提案しても「No money. This is Ghana.」で会話が終わってしまうことに苛立ちさえ感じました。そこで、「何も行動しないでいるよりも、生徒が作ったものを売って学校収入をあげる仕組みを作ろう!」、と考え、ファッションショー&展示会の企画に取り組み始めました。

校長先生に企画書を提出して2ヶ月の準備期間。ファッションショーでは、生徒達に“全ての世代が着られるガーナ服”をテーマに14着の男性服、16着の女性服、5着の子供服、2着のウェディングドレスを作ってもらい、展示会では、“シンプルで収納可能な家具”をテーマに椅子とテーブルを10個作ってもらいました。

たくさんの方に来てもらえるよう保護者会と日程を合わせ、かつ、村にチラシを配り歩き回って宣伝しました。開催1週間前にはドレスが完成してウォーキング練習を始めましたが、恥ずかしさから練習を拒否する生徒が続出するというハプニングもありました。観客がたくさん来てくれるのかという不安な気持ちとは裏腹に、当日の観客数はまさかの1000人を超えの大盛況。心配していた生徒のウォーキングは、プロモデルさながら堂々とした歩きを見せてくれ、さすがやる時はやるガーナ人です。

学校収入向上を目指して始まったファッションショー&展示会、開催1週間後には6着のドレスが売れ、まだまだ売り上げとしては少ないですが2週間たった今でも注文してくれている人がいます。後日このイベントがSNSを通じて州都ワまで広まっていたらしく、同僚の先生が嬉しそうに話してくれました。保護者からの反響もよく、校長先生も次回は別の物も展示したいとやる気を出してくれました。生徒が学べる環境を自分たちの力で作る、その想いが先生たちに伝わって、私がいなくなった後でも継続して取り組んでくれることを祈るばかりです。

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会場の風景

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ポーズをきめる生徒。

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子供服

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ウェディングドレス

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ランウェイ後