住民と石鹸作りに挑戦!

2019年1月11日

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石鹸作りに参加した住民たちと同僚。ココナッツオイルを作るのも売るのも女性の仕事で、彼女らは非常にパワフルです。

ボランティア氏名:髙橋 将太
隊次:2017年度4次隊
職種:コミュニティ開発
任地:セントラル州アゴナ・スウェドル
出身県:長野県

Mema wo aha(こんにちは)!

2018年3月末より1年間(注)、西アフリカ ガーナ共和国に派遣されている髙橋将太です。

私はセントラル州のアゴナ・スウェドルにある郡役所で、コミュニティ開発隊員として活動しています。配属先は、Business Advisory Center(通称 BAC)という組織で、貧困地域のコミュニティに対してワークショップを開催し、食品加工や木材加工に関する技術提供を通じた職業支援を行っています。

私はBACが管轄しているコミュニティの中で、Egyabusua(エジャブスア)という、ココナッツの木に囲まれた小さな村の住民の収入向上を目的に活動しています。住民の大半が農業を営み、隣町のマーケットで農作物を売って生活しています(隣町と言っても、農作物をたくさん頭に載せて、でこぼこ道を片道40分程歩きます。しかも、マーケットに売りに行くのは女性の仕事です。自分の体重より重そうな大きな荷物を頭に載せて、歩いている姿を見ると、女性は強い!と改めて感じます)。さらに、この村ではココナッツオイルも生産しています。しかし、村にココナッツオイルを作るための機械設備があるわけではありません。あるのは大きな鍋とかまどだけ。すべて手作業で行っているため生産効率は悪く、品質も良いとは言えません(たまに油の中にアリやハエが入っています)。しかも、ガーナで使われる調理油は、ほとんどがパームオイルです。手間をかけたココナッツオイルもマーケットでは需要が低いため、売上は非常に小さいです。そこで、「このままじゃ割に合わないから、他の商品を作ろう」と住民と話し合い、ココナッツオイルを使った石鹸を作り、販売していくことになりました。

石鹸を作るには油と苛性ソーダ、石鹸の型が必要です。油は入手が容易なココナッツオイルとパームオイルを使うことにしました。苛性ソーダは手に入るのか不安でしたが…同僚と一緒に探したら隣町に販売店を見つけることができました。そして、石鹸の型は大工に依頼して、木枠の型を作ってもらいました。日本だったら、石鹸の材料集めも一日あればできると思います。しかし、ガーナではこれだけの材料を揃えるために2週間もかかりました。

さて、石鹸の材料が揃ったので、ワークショップを開催して石鹸作りを教えることができました(これも企画してから実際に開催するまで2週間かかりました…)。しかし、まだまだ住民だけで石鹸を作って、綺麗に包装することができません。任期終了まで残り4か月、住民だけで石鹸を作り、包装して、マーケットで売れるように貢献していきたいと思っています。

ガーナでは活動が計画通りに進むことはほとんどありません。約束の時間が遅れることは当たり前。直前のドタキャンもあります。それはガーナ人の国民性であり、彼らに悪気は全くありません。時間を守るのは日本人の国民性であり、時間厳守というのは私たちの考え方です。育った国や文化といった環境が違うため、どちらかに合わせようとすること自体が間違っているのかも知れません。しかし、そうした異文化を体験でき、葛藤できるのはガーナのコミュニティの中で生活できたからです。今後も、こうした現地での異文化交流を通じて互いの人財が育ち、「国の発展」に結びつくことを祈っています。

(注)高橋隊員は民間連携ボランティア制度により派遣されており、通常の2年派遣と異なる任期となっています。

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ココナッツオイルを作っている途中の様子。ココナッツミルクを搾り、それを加熱して一晩放置すると、ココナッツオイルが水分と分離します。分離後、ココナッツオイルを掬って、再び火にかけます。火が強くて近くに居るだけ暑いです。

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ココナッツオイル石鹸を木の枠に流し入れている様子。着色料は使わず、真赤なパームオイルと黄色っぽいココナッツオイルをミックスすると、綺麗なオレンジ色に仕上がります。

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出来上がった、ココナッツオイル石鹸。マーケットで売ることができましたが、住民たちの手だけでパッケージまで仕上げるのは、まだできません。