オリンピック出場に向けて

2019年1月29日

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草の根文化無償資金協力 ガーナKOSHIENフィールドの看板

ボランティア氏名:安本 剛史
隊次:2016年度4次隊
職種:野球
任地:グレーターアクラ州ラボネ
出身県:茨城県

アフリカではマイナースポーツである「野球」をここガーナで普及させるとともに、ナショナルチームを強化しオリンピック出場を目標として現在活動しています。

約20年の歴史をもつガーナ野球は、当時選手としてプレーしていたメンバーがコーチになり、各地域で学校の体育授業や放課後の時間に子どもたちを指導しています。私の予想ではガーナ全土の野球人口は200人程度で、年齢層は中学生が一番多く、5~10年後が大いに期待されます。また、これまでに数名の野球ボランティアが活躍しており、日本人との繋がりは強く、固い信頼関係で結ばれています。2014年には「草の根文化無償資金協力」により「ガーナKOSHIENフィールド」が設立され、西アフリカ唯一の野球専用グラウンドも誕生しました。

しかし不安要素も多く抱えており、一番大きな問題点は「お金」です。ガーナで最も人気なスポーツは「サッカー」であり、その他ハンドボール、ボクシング、バレーボール、クリケットと続き、野球の知名度はかなり低い位置にあります。組織としてガーナ野球連盟は存在するものの、政府からの援助は容易に得られず、運営は非常に厳しい状況にあります。野球には多くの道具が必要ですがガーナでは販売しておらず、JICAによる「世界の笑顔のためにプログラム」やアメリカ人やカナダ人個人からの援助により運営しています。

そのため野球に対して熱い想いをもつガーナ人であっても、結婚し家族を養う立場になると、野球を続けるのが困難になり次第に練習に来なくなります。

私はもうじき2年間の活動を終えますが、ここでは日本では考えられない出来事に頭を悩ませることが多々あります。ヨーロッパでプレーするという夢を持ちやすいサッカーに対して「お金にならない野球」をどう存続させるか、そもそもこの国に野球を広めるメリットはあるのか、それでもなぜ彼らはサッカーでなく野球を選んだのか、将来オリンピックで勝てるようになるのかなど、先が見えない悩みが次から次へと出てきます。

そんな解決策が見つからない状況の中、2019年3月22~24日に東京オリンピック西アフリカ予選が、ガーナKOSHIENフィールドで行なわれることが昨年末に決定しました。悩んでいる暇もなく、現在は予選突破に向けてナショナルチーム強化に重きを置いて活動しています。

ボランティアという立場の私にできること、すべきことを考え、残りの任期を後悔なく全力で行います。

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地方の中学校で普及活動

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アメリカ大使館の方々とソフトボール

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世界の笑顔のためにプログラム 道具支援

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初代ナショナルチーム RISING STAR

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JOCV40周年記念野球大会