写真展「アフリカ・スーダンとマイセトーマ(真菌性菌腫)を患う顧みられない患者さん」

マイセトーマ(真菌性菌腫:eumycetoma)は、2016年5月の世界保健総会にて、WHOの「顧みられない熱帯病」公式リストに新たに追加された最も顧みられない病気です。本写真展では、現在、最も多くのマイセトーマの患者さんが暮らすスーダンを取り上げ、現地の人々の生活や患者さんの実態を、また偏見や差別、障害によって更なる貧困に苦しみながらも毎日を生きる姿をご紹介します。

マイセトーマは、スーダンをはじめアフリカ大陸ではチャド、エチオピア、モーリタニア、セネガル、ソマリア等、またアフリカ大陸以外でもメキシコ、インド、イエメンなどの「マイセトーマベルト」という、豪雨をもたらす短い雨季と暑くて乾燥した気候を有する熱帯・亜熱帯地域(北緯30度から南緯15度の地帯)特有の病気です。経済的に恵まれない人々が裸足で生活し働くときに、植物の棘が刺さることなどによりできた傷から真菌が侵入することで感染します。初期症状はありませんが、次第に手足の腫瘍が進行し、繰り返し切断手術をせざるを得ない悲惨な状態に陥ります。流行地域において、貧困や偏見などの社会問題や経済的損失を引き起こす要因となっており、子どもおよび若い成人、特に屋外で働く男性は最も高い感染リスクに晒されています。

現在使用されている薬は効果が低いなどの課題があるため、新たな治療薬が切望されています。2017年よりスーダン国立大学のハルツーム大学に付属するMycetoma Research Center(MRC)とDNDiの連携により、日本の製薬企業であるエーザイ株式会社が創製した抗真菌剤ホスラブコナゾールの臨床試験が開始される予定です。

この機会にぜひ皆さまに「顧みられない熱帯病」について、さらにその18番目の病気として新たに追加されたマイセトーマとその患者さんについて理解を深めていただきたいと思います。

また、展示期間中の4月6日(木曜日)18時半からは、JICA市ヶ谷ビルのセミナールーム600にて、スーダンとマイセトーマに関するトークセッションを予定しておりますので、あわせてご参加をお待ちしています。

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