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(開催報告)学校×NGO×JICAの出会いがつくる ~教室と世界をつなぐ授業~

2018年1月25日

第一部 国際協力NGOと連携した学校の取組み紹介

JICA地球ひろばでは、学校における国際協力NGOと連携した国際理解教育/開発教育の授業実践が促進されることを目的として、1月14日にセミナーを開催しました。国際協力NGOスタッフ、学校関係者・学生等、総勢約60名の方々が参加し、熱い議論が繰り広げられました。

第一部では、国際協力NGOと学校による開発教育の実践事例の紹介がありました。最初にスーパーグローバルハイスクール指定校の千葉県立成田国際高校福西先生の発表がありました。同校はパルシックと連携し、海外フィールドワークや文化祭でのフェアトレード商品の販売等を行っています。教育現場にNGOが関与することで、生徒が世界とつながり、地球規模の課題への関心が高まっていく成果についてお話下さいました。次に、プラン・インターナショナル・ジャパンと連携する玉川聖学院髙橋先生の事例発表がありました。同学院では、生徒の多様性と共生のマインドを育むため、NGOや大学等様々な外部組織や各分野のプロフェッショナルと出会い、交流する地球共生プログラムを実施しています。NGOとの連携は、学校教育において極めて重要であり、これからも国際協力の現場で活躍できる市民マインド(心)を育てていきたいとの熱い想いを語って下さいました。ワールドビジョンジャパンからは、難民の問題を中心に、「世界の子どもたち」の現状を知り、身近に感じてもらえるよう、小学生以上を対象に、講師派遣、教材の提供など、学校向けに有用なプログラムを提供していることについて紹介がありました。

第二部では、埼玉県教育委員会からJICAに派遣されているJICA学校教育アドバイザーの鈴木氏より、学校で開発教育を広げていく上で、国際協力NGOと公立学校が連携する際の課題や具体的なアプローチ方法について話がありました。また、教員の立場から、グローバルシティズンシップ科(文部科学省 研究開発学校指定校)が設置されている上尾市立東中学校の松倉先生から、公立中学校の取組みとして、国際協力NGOやNPO、省庁や企業等、様々な外部団体とつなげる授業実践の有用性や成果について報告がありました。

第三部 国際協力NGOと参加者とのディカッション

第三部では、国際協力NGOスタッフと教員・学生等が7つのグループに分かれ、「参加者の取り組みや課題」「今後NGOと連携してやってみたいこと」などについてディスカッションをしました。多様なバックグランドを持つ参加者同士の議論は、視野が広がり、貴重な経験であったとの声が多数ありました。
  
最後にJICAから、開発教育支援における国際協力NGOとJICAが連携する意義や、本セミナーを開催するきっかけとなったNGO-JICA協議会タスクでの経緯について説明をしました。

「持続可能な開発目標(SDGs)」が策定され、開発途上国だけでなく、先進国に住む私たち一人ひとりにも持続可能な社会の実現に向けての取り組みが求められています。また、次期学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」とし、学校教育を学校内に閉じず、社会と共有・連携していくことの重要性がうたわれています。日本社会での開発教育や国際理解教育の重要性は増しており、今後、国際協力NGO、JICA等の国際協力を実施する団体の役割は益々大きくなっていきます。

世界の課題を理解し、グローバル化する社会で主体的に生きる子供たちを育成するため、これからも各地域で「教室」と「世界」をつなぐ授業が広がっていくことを期待しています。

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