国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト 2009年度優秀作品

高校の部 優秀賞

「Back to the 江戸」

青森県立青森高等学校 一年
山田 朋佳

男子になんか負けてられない。私が動かなくてどうするの。女子のみんな、立ち上がろう。

私が注目しているのは、現在急上昇中の「水筒男子」である。彼らはオフィスや学校に携帯タンブラーなどで飲み物を持参する若い男性のことだ。「オフィスの飲料事情調査」によると、水筒などで飲料を持参する人は全体の四十四パーセントに上り、特に二十代男性ではほぼ半数。その割合は一年前に比べて約四倍と「水筒男子」が急増している。節約やゴミ減量などの理由が多い。このように男子が地球環境問題のために「水筒男子」として活躍している。

私達女子はこのままで良いのか。いや、私は耐えられない。我々女子も男子に負けず、地球のために出来ることを行うべきだ。私は女子のみんなに「Back tothe 江戸」を提案したい。

我が国の江戸時代の生活は、今でいうリサイクル社会だった。ごみを減らすためには、「ものを大切に最後まで使いつくす」という考え方が自然にリサイクル社会を生み出していたのだ。例えば、古着屋が数多く開業したのも江戸時代である。和紙は何回も紙をすき返して再生して使い、金属は包丁から釘に至るまで丁寧に回収された。焼物も割れても捨てずに、焼き継ぎの職人が再び使用できるようにしていた。使い捨て文化と呼ばれる現代の日本に生きる私達にとって、江戸時代のものを使いつくすという考え方は多く見習うべき点が多い。このようなリサイクル精神を受け継いで、現在に江戸時代のリサイクル社会を超す社会を開花するきっかけを、女子が立ち上がって作っていきたい。

江戸時代でリサイクルされていた瀬戸物の焼き継ぎや下駄の歯入れなどは、江戸時代の人々の日常の小さなことがほとんどだ。しかしその小さなことを多くの人が行うことで、地球に大きな良い影響を与えることになるはずだ。現在の生活の身の回りのことを見直すと、さまざまなことが考えられる。

例えば毎日使う化粧水などは自分で容器を買い、店頭では詰め替え用を買う「詰め替え女子」を考えた。ボトルのごみ削減は勿論、詰め替え用の方がお買い得だ。小さなエコ活動と同時に節約にも繋がる。

次に考えたのは、再生されたものを使う「再生女子」だ。ノートやトイレットペーパーなどを始めとした多くの再生されたものを選ぼうとすることで資源のためになる。

最後に交通手段に電車や車を使うのではなく、自転車を使うということだ。自転車を交通手段で使う人が増えることで、電車や車から出る排気ガスや電気などが減らすことが出来る。毎日の通勤や通学で自転車を使用する「自転車女子」になることで、体型の引き締めも同時に行うことができ一石二鳥である。このような「詰め替え女子」などが実現し、増加することで、江戸時代のようなリサイクル社会に近づけるだろう。

今スーパーでは、エコバッグを持参するのが当たり前の時代だ。それほど地球では、環境問題が深刻化されている。このままでは南極などの氷が溶け出し、日本の砂浜の約七割が消失すると言われている。日本の平均気温が二度上がると、生態系のバランスが崩れて植物も森林も育たなくなる異常気象や熱帯の伝染病も襲ってくる。このような問題が発生する前に、今からでも対策していくべきだ。将来、地球環境問題が原因で涙を流さず、多くの人々がずっと笑顔でいるために。「Backto the 江戸」を目標として、「詰め替え女子」や「再生女子」、「自転車女子」などという時代の変化を先取りする先駆者になって活躍したい。

プログラム紹介