国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト 2009年度優秀作品

中学の部 入選

笑顔も人を救う

明治大学付属明治中学校 二年
水谷 百花

去年、私は「アイデアが人を救う」というエッセイが入賞し、表彰式に出席させてもらいました。一日のプログラムの中の、地球ひろば見学、「地球のステージ」の観賞、そして、頂いた本『一人ひとりにできること…』など、様々なものからほんの少しかもしれませんが、私が世界で起きていることを知ることができ、大きな衝撃を受けました。『一人ひとりにできること…』は様々な方の体験談ですが、初めて知ることばかりで、夢中で読みました。この本に文を寄せている方全員に、手紙を書きたくなりました。

そんな中でも私が特に印象に残ったのは、「地球のステージ」の桑山さんと、彼の写真に出てきた紛争や貧困の地の子供達です。一緒に観賞した母と、帰宅後、「自分達も行ってきたみたいだよね。」と話したほど、臨場感あふれる写真や映像と解説でした。桑山さんの本業は医師ですが、心のケア活動もしています。そんな桑山さんは自身がとてもニコニコしていて、周りの子供達も笑顔にしていました。子供達は、どんなに恐怖に満ち、辛く苦しい生活をしていても、それを受け入れていて、自分の国を誇らしく思い、たくましく生きていました。また、私達日本の子供と同じように、些細な日常の生活の中に遊びを見つけ、楽しんでいました。遠足のバスの中や久しぶりに見る海にはしゃいでいました。

「助けているだけじゃない。自分も子供たちの笑顔に助けられているんだ。」

と言っていた桑山さんの言葉が忘れられません。お互いがお互いを笑顔にさせているのです。

私は応援指導班のチアリーディング部に入っています。チアで一番重要なことは常に笑顔でいること。「笑顔がないチアなんて要らない。」とコーチに言われたことまでありました。チアはどんなに試合が負けそうなときでも、選手を励ますのが仕事だからです。

私はそんな自分と、桑山さんを重ね合わせていました。開発途上国で人々の治療をしている桑山さんと、学校のために運動部の応援をしている私。やっていることの違いは比べようもありません。けれど、一つだけ共通点がありました。笑顔で人を励ますことです。

今の私にできること。それは人々を笑顔にさせることです。青年海外協力隊やユニセフの方々のように、物資的な支援や現地に行って何かする事は私にはまだできません。他の国の人に何かをするほど、今の私には余裕がありません。しかし、身近な人からだったらいろんなことができると思います。何か困っている人がいたら助ける。落ち込んでいる人がいたら励ます。そして、私は応援という形で人々を笑顔にさせることができます。そうやって、今から少しずつやっていくことで、大学生やもっと大人になったときに、自分が世界の困っている人に本当に何をできるかが分かってくると思います。

プログラム紹介