国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト 2009年度優秀作品

中学の部 入選

「笑顔」

いなべ市立北勢中学校 三年
野瀬 シオミ

私は、母国ペルーに帰った時何人もの貧しい人を見ました。その日の食べ物を買うため必死に歩いている人にお金をくださいとたのんでいる幼い子供や、赤ちゃんを抱えたお母さんが、子供にミルクを飲ませるため歩いていく人にしがみついてたのんでいたり、母親に捨てられベビーカーに乗せられたまま、死んでいった女の子。一歩外に出るとそんな光景ばかりが目に映りました。一人にお金を渡せば何人もの人が寄ってきてお金をくれとたのんでくる。だからあげたくてもあげられない。困っている人が目の前にいるのに自分は何一つできない。お金がもらえず、泣きそうな顔した子供の背中を見て、私は悲しみと、怒りで胸がいっぱいになりました。

自分の弟と同じ年ぐらいの子が必死にくつを磨いてお金をもらっているのを見た時は、その男の子を自分の弟とかさねてしまって、胸が痛くなりました。どうしてこんなにも幼い子が働かなければいけないのか。どうして人間は自分の欲だけで簡単に人を傷つけられるのか、どれだけの人が困って生活ができなくなり死んでいくのかと考えられないのか、どうして戦争をするのか、なんのために戦争をするのか、私は理解できませんでした。

ペルーに行って私はいろんなことに驚いて貧しい人達の現状を間近で見て、いろいろなことを今も思い出せます。お金を渡した時のあの笑顔は思い出すと今でも、早く一人でも貧しい子供を助けて欲しいと思います。私はペルーに行って色々なことを見て全部が印象に残りました。でもそのなかでも、一番印象に残ったのは、ペルーに居た時にテレビ番組で見たある女の子のことでした。その女の子は夜中、歩いているところを番組の記者に止められ、「なんでこんな時間にこんなところにいるの?僕怖くないの?」と聞かれました。記者が「僕怖くないの?」と言ったのは、その子が、男の子の服を着て男の子物の帽子をかぶっていたからです。質問されたその子はこう答えました。「僕、男の子じゃないよ。女の子だよ。男の子のふりをしないと、大人の男の人につれていかれちゃうの。僕家がないから危ないけど外にいることしかできない女の子だと危ないの」と言いました。こんなにも小さい女の子が自分の身を守るために男の子の格好をしている。私はペルーにだけじゃなく、多くの国でこうやって、幼い子供達が、必死に働いたり、一人で生きていくために頑張ったり、かわいそうやひどいとも思うけど、その子供達はすごいなとも思った。

私は自分で体験して、思うだけじゃなくて行動にうつして、貧しい人達を助けていきたいと思いました。お金をもらって笑顔になるんじゃなくて、家があって食べ物があって、幸せだから笑顔になってくれる子達が一人でも多く増えるように自分ができることはしていきたいとペルーに行って思いました。

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