国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト 2009年度優秀作品

中学の部 審査員特別賞

「海を越えた私のランドセル」

福山市立福山中学校 三年
佐藤 友梨

私が小学生の時、六年間一緒だった赤いランドセルは今はもう手元にありません。私のランドセルは、今はアフガニスタンの国の子供達が使っています。

それは、小学六年生の夏休みでした。母が新聞で世界の貧しい子供達にランドセルを送ってみるという募集の記事を見つけました。最初、私はランドセルを手放すのが嫌で母が話題に出す度に嫌がっていました。しかし、ある日の夜、テレビを見ていると貧しい子供達や病気で床にふせている母親、八歳ほどの小さな子供が働いている所を目にしました。私達が普段、三食のご飯を食べて学校で勉強し友達と遊んでいる間、世界には何万人もの子供達が苦しんでいることを知りました。そのテレビを見て、私はランドセルをアフガニスタンへ送ることを決意しました。

まず、私はランドセルを卒業までにどのように扱うか考えました。今まで乱暴に扱っていた訳ではなかったけど、腹が立った時は雑に置いたりしていました。これはあきらかに良くありません。もし、アフガニスタンの子供たちに私のランドセルがボロボロだったら受け取る側も気持ち良くありません。また、インターネットで調べた結果、ランドセルの中に鉛筆や消しゴム、ノートなども入れて送ることも可能だと知りました。そこで、私を含めて母と弟の3人で文房具屋に行って安売りしてある筆記用具を集めて送ることになりました。

そして、ランドセルを送る日はやってきました。正直な気持ち、今までランドセルを送ることに懸命だったけど、いざ手放すとなると名ごり惜しい気持ちが込み上げてきました。ランドセルを送った後、しばらくさびしい気持ちが残っていました。しかし、ある日の夜のニュースで子供たちがランドセルを抱いて喜んでいる所を見ました。私がランドセルを送った所の団体ではなかったけど、同じ様に喜んでくれているのではないかと思うと、とても喜ばしい気持ちになりました。

私たち中学生が、自発的に世界の貧しい子供たちを助けることはできません。しかし、少しでも多くの子供達を救うために私達ができることはまず、知ることです。そして、私達ができる範囲でのボランティアに参加することだと思います。今、学校でエコキャップキャンペーンが行われています。これも、世界の子供たちを救う取り組みの一つです。そして、意識の持ち方が一番大切だと思います。人がやっているだけで十分、自分は関係ないとなど、世界に貧しい子供たちがいることを知っていても行動に移さないことは意味がありません。私はランドセルを送ったことを誇りに思えるようになりました。今、この瞬間私のランドセルを持って喜んでいる子が海を越えたところにいることが喜ばしいです。

プログラム紹介