AICAD研修番外編 —日本のふるさと石川体験レポート!—

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ケニア・ジュジャにあるAICAD本部

3月末にケニア、ウガンダのAICADスタッフ4名が石川県に地域振興や産学連携の実例や運営方法を学ぶためにやってきました。

4名の研修員は、ケニアにある東アフリカの地域国際機関AICAD(African Institute for Capacity Development)からやってきました。AICADはケニアに本部、近隣のウガンダとタンザニアにそれぞれ支所を置き、3国にある18大学と連携しながら、貧困削減や地域振興を進める上での人材育成・ネットワーク作りを目的として産学連携や地域振興に取り組んでいます。

今回の研修では事前に予定していた訪問先以外に研修員の要望や受け入れ先の配慮により、さまざまなところへ伺いました。
研修員は人びとの生活などから何を感じ学んだのでしょうか。
研修番外編としてレポートします!

道の駅桜峠にて

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これ、よくできているね!とナトーさん

女性グループの支援に携わっているナトーさんは地域のグループ活動に興味があるよう。お店に入るなり、「地元の女性グループが作っているものはある?」と、店内の商品を興味深そうにのぞき込んでいました。

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早速お土産を購入するエドワードさん

所せましと並べられた地域の特産品を見て「こんなに名物があるなんてすばらしいですね!」とエドワードさんも感激していました。

地元の漁協組合にて

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せりの様子に見入るナトーさんとエライシャさん

朝一番に珠洲市漁業組合におじゃまさせていただきました!

豊富な種類の新鮮な魚がずらーっと並ぶ中、威勢のいい声が飛び交います。そのようすにビックリ!目をキラキラ光らせながら見学していました。

「アフリカ!?そんな遠い国からここまで来てくれたがけ。嬉しいぞいね!この魚!アフリカのお土産にどうや!?」と、元気のいい声がかかります。

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珠洲市漁協の名物おばあちゃんにもお会いしました

「魚を採る人、魚を売る人、そして料理してもてなす人、ひとつ魚をとってもそこからたくさんの雇用がうまれてくるんですよ」と宇野先生。

また、共同で出荷しているようすが大変新鮮に映ったようです。

「共同管理でうまく運営されているんですね」とみなさん感心していました。

日本海の水はどんな味!?

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うーん!しょっぱい!!

磯の香りにつられて海岸沿いを散歩しました。ケニアもウガンダもどちらも内陸国で普段見ることがありません。みなさんにとって海は大変新鮮。間近に日本海を眺めて「So Good!」海水をなめて「しょっぱい!」とはしゃぐ皆さんでした。

農家のお庭を突撃訪問!

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本当に良く手入れされていますね。すばらしいですね

珠洲市内を散策していると「ちょっと寄ってかんち〜(おいで)。と農家の方から声がかかり、お庭を案内してもらうことになりました。

「どなたがお庭を手入れしているのですか?」「一体どこで勉強したのですか?」と丁寧に整えられた立派な庭を見て驚く皆さん。

両国とも自然はいっぱいあるけれど、人の手によって造られた自然を見て感動していました。

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「採れたてのワカメおいしいです!」あっという間にたいらげました

そしてその後訪れた農家レストランで嬉しいサプライズがありました。

先ほど訪問した農家の方が採れたてのワカメを研修員の皆さんにふるまってと、おすそ分けしてくれたそうです。

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あっという間の2日間でしたがとっても充実していました!

研修先だけではなく、地域の方とも触れ合えた2日間でした。

「石川県に来ることができて本当に良かった!自然もいっぱい!そして行く先々で親切にもてなしてもらい感激しました」とエライシャさん。

「漁協や農家レストランなど地域の人が、いろんな場面で協力しているのが良くわかりました」とパトリックさん。

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ケニア(上)とウガンダ(下)の国旗

日本語はほとんど話せないみなさんですが、通訳の小笠原さんを介して行く先々で会話に花が咲きます。
「アリガトウ!」と覚えたての日本語で元気に石川を後にした皆さん。

また北陸の地域に戻ってきてくださいね。
皆さんとお会いできるのを地元の方も楽しみにしています!

国際協力推進員・(松井久美)