富山の歴史溢れる薬学の知見をチュニジアへ

チュニジアから研修員としてボルジュ・セドリア・テクノパーク研究所よりブースラマ・ラムジェットさんが再来日!

【画像】

チュニジア国旗

昨年、富山大学大学院で、「チュニジア産のサボテンのヒトウイルス感染・増殖・病原性発現に対する阻害効果の評価法」の習得のため研究をされていた、チュニジアの研修員のブースラマ・ラムジェットさんが、サボテン中の活性成分の含有量の分析や作用メカニズムを解明し、抗ウィルス剤の研究を行うために再来日されました。

【画像】

ラムジェットさんへ激励の言葉を贈る林先生

先日、富山大学の杉谷キャンパスで行われました開校式では、ラムジェットさんに指導していただく林利光先生から「ラムジェットさんを前回と同じか、それ以上の熱意と努力があればきっと良い成果が得られることでしょう。頑張ってください」との激励のお言葉をいただきました。

【画像】

研修への抱負を述べるラムジェットさん

ラムジェットさんは「再び皆様の期待に答えられるよう、更に努力を惜しまず、真摯に誠実に研究に取り組みます」と決意を表明しました。また、「昨年の滞在で日本と日本人のことが大好きになり、緻密さ、規律、時間の正確さ、気遣い、敬意といった日本人の持つ優れた点を学んでいきたいです。」と挨拶されました。

なお、ラムジェットさんは、この研究をさらに進めていき、将来的に富山大学とチュニジアのボルジュ・セドリア・テクノパーク研究所との共同研究に発展することも希望しています。

【画像】

富山大学 林教授とがっちり握手

今回も6ヶ月弱という短い期間で、非常に大きな課題のある研究ではありますが長年の実績を持っておられる富山大学の先生方の力をお借りして成果を上げることが期待されています。

この研究の成果として、サボテンから抗ウィルス剤の抽出が成功し、薬を精製することができるようになれば、私たち人類や子孫の健康のために良いものが生まれることを願います。