日本と中国の友好に想いを寄せて

【画像】南川隆介さん

石川県日本中国友好協会 事務局長
南川隆介さん

今回、お話を伺ったのは昨年11月の青年研修実施にあたり、受け入れ先となった石川県日中友好協会事務局長の南川さんです。2週間にわたる研修中は、ほぼ毎日研修員のみなさんに同行しました。人と人がつながる交流を大切に活動する南川さんの想いについてお聞きしました。

きっかけとなったのは

中国との付き合いが始まったのはおよそ20年前のことです。当時放送局で制作を担当していて、その仕事の関係でたまたま中国を訪れることになったのです。
滞在中には現地の方との交流を通して、人のおおらかさや優しさに実際に触れ、それまで持っていた中国に対するイメージが大きく変わりました。また日本では見慣れない食材を使った豊かな食文化に驚きましたが、食べてみるとおいしく感激でした。

何度も中国の友人を訪問しているうちに、中国への思いはさらに強くなり、ラジオで中国語を学んでみたり、中国の情報を集めるためにいろんな場所に顔を出して調べてみたり。何度訪れても知りつくせないほど中国は広く、その広大さに心惹かれました。中国のいろいろな所を訪れましたが、いつも行った先には温かく出迎えてくれる人がいましたね。

その後、石川県日本中国友好協会へ

始めは中国をもっと知りたいという思いから協会の事務所を訪れるようになり、7年前に協会に入ることになりました。さらに勧める人があって、少しでも日中友好の役にたつのならと思い、2006年から事務局長を務めることになりました。

石川県日本中国友好協会は来年60周年を迎える全国でも歴史のある協会です。石川県内にある14の地区協会とともに、中国人留学生や研修生を日本家庭に招くなど交流事業を行なったり、訪中団の派遣や訪日団の受け入れも行ない、草の根レベルでの日中交流を進めています。

JICA青年研修を受け入れて

研修員のみなさんは現在中国で行政機関のほか、さまざまな業種で活躍する19名の方々です。今回は20代から30代と比較的年齢層が低く、当協会がこれまで実施してきた事業の対象者と異なり、中国の将来を支えていく中央機関の若者たちに出会うことができて実りの多い経験ができました。
研修員の皆さんは礼儀正しくさわやかで、研修先では積極的に質問をするなど熱心に学ぶ姿が新鮮で印象的でした。

研修で学んだことをもとに、帰国後にみなさんがそれぞれの分野において、行政・民間の経済対策や地方都市の街づくりに役立たせてくれることを期待しています。

人と人のつながりを大切に

日本と中国は隣国として、切っても切れない関係にあります。でもその間には、悲しい戦争という過去もあります。その関係は、どうやって解決していけるか?それには、国と国ではなく、人と人が直接つながることが大事だと思うのです。
草の根レベルの活動が平和へとつながるという想いで活動しています。

例えば、石川県内では、昔から漆器の原料である漆の一部を中国からの輸入に頼っていましたが、第二次大戦後、中国からの漆が輸入できなくなったことがありました。そんな時、日中友好協会の働きかけにより、中国からの漆の輸入を再開することができました。交流を通じて、こんな事も実現できるのですね。

国に対するイメージではなく、実際に目でみて、耳で聞いて、人として付き合っていけば、必ずお互いが理解し合えます。国によって経済の発展に差はあるけれど、人はみんな同じです。国同士の関係に影響されず、人と人がつながる交流をこれからも進めていきたいです。終わりないねぇ…。

そして、当協会も若い人たちに参加してもらい、さらに活動を活性化させていきたいですね。中国のすばらしい青年たちと日本の青年たちの間で交流が深まれば嬉しいです。

インタビューを終えて

初めての受け入れで最初は戸惑うこともあったそうですが2週間の研修中はほぼ毎日みなさんに同行し、冗談も言い合えるほどすっかり打ち解けていた南川さん。
今でも中国全土を訪れたいという夢を持っているそうです。本当に心惹かれるものと出会い、情熱を持って行動に移してきたことが今の南川さんの活動へとつながっているのでしょう。人と人がつながる交流が地域を中心にこれからも広がっていくことをお祈りしています。

石川県日本中国友好協会では入会も募集されています。興味のある方はぜひ協会のホームページをのぞいてみてください!

【画像】「日本と中国の友好に想いを寄せての写真」【画像】

研修の歓送迎会で司会をする南川さん(左)

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研修生が工場見学をする様子

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閉講式、修了書を受け取る研修員と南川さん(左から2番目)

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中国から来た19名の研修員と関係者