北陸からグローバルな環境ビジネスを切り開く

【画像】近藤典彦さん

会宝産業株式会社 代表取締役社長
近藤典彦さん

1947年生まれ。金沢市出身。実践商業高等学校卒業後、22歳の若さで起業。有限会社近藤自動車商会を設立し、使用済み自動車の解体業を始める。1992年に「会宝産業株式会社」に社名を変更。中古車から取り出した部品をリサイクルして海外に輸出するビジネスモデルを構築し、現在、取引先は61カ国に及ぶ。2003年にはリサイクル業界の社会的地位向上を図るためにNPO法人「RUMアライアンス」を設立。2010年度は同NPO法人としてJICA北陸支部地域別研修「自動車リサイクルシステム構築」コースを実施。中南米(ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア)から研修員14名が参加し、共に学びあう研修となりました。
今回は、ビジネスや国際協力を通して、地球規模での循環型社会を創造する想いを語っていただきました。

会宝産業株式会社代表の近藤です

最近、「動脈産業・静脈産業」という言葉を耳にされたことがあるのではないでしょうか。人間の身体の動脈・静脈と同様に、物を作る産業を動脈産業、不要になった物(不要な物などないのですが)を再利用、再資源化する産業を静脈産業と例え、我々は自動車産業の静脈部分である自動車リサイクル業を生業としております。

自動車産業は産業革命以来、産業と生活の向上に大きな役割を担って来ました。現在地球上には10億台の車が走っていますが、その一方で、世界では不要になった車が放置され、生活環境に大きな問題をもたらしています。

そこで一般の方々にもこの問題を判って頂ける様、我々はNPO法人RUMアライアンス(リユース・モータリゼーション・アライアンス)を立ち上げ、2005年の愛知万博にブースを出展したり、2006年、2008年、2009年にUNEP様、UNIDO様らの協力の元に国際自動車リサイクル会議を開催するなど、啓発活動を続けております。

2007年には、日本の自動車リサイクル技術を世界に広げる為に、IREC(インターナショナル・リサイクリング・エデュケーション・センター)を作り、自動車リサイクル技能士の育成を行っております。

こうした国際協力活動を行う上で、JICA北陸様には我々の理念に共感頂き、世界のJICAネット網により大変強力なサポートを頂いております。産学官の協調により、国際貢献と共に日本の素晴らしさや、日本人が本来持っている自利利他の心を伝えうるのです。

日本は今豊かであるが故に平和ボケしている嫌いがある様に見受けられます。地球に生まれて来たこと、今ある両親の元に生まれて来たこと、多くの人等との関わり合い、働くこと、生きていること、そこには最高の喜びがあります。

そして他人の幸せに少しでも貢献出来ることもまた最高に素晴らしいことです。皆様もこの素晴らしさについて、今一度考えてみて下さい。