未来へつなぐ協力隊活動

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青年海外協力隊OB、富山国際大学教授
才田春夫先生

富山国際大学現代社会学部の教授である才田春夫先生。青年海外協力隊の活動や、そこから学び得た「協力隊マインド」が人生に大きく関わっているそうです。
「協力隊マインド」を心に掲げつつ現在携わっている活動、そして今後の展望や夢について語っていただきました。

協力隊の経験から得たこと

私は1979年から2年半、青年海外協力隊員としてサモアのフィラリア根絶プロジェクトで活動し、その後6年あまりに亘ってJICA派遣専門家としてナイジェリアとスーダンで国際協力に関わってきました。国内業務も含め、通算9年間の国際協力のなかで、協力隊員としての活動が最もインパクトが強く、その後の人生に大きく影響したことは間違いありません。
誤解のないように言っておきますが、決して協力隊参加を「後悔」しているのではなく、参加して「非常に良かった」と確信しています。思ってもみなかった新たな人生が拓けたからです。
そんな思いから、帰国後30年たった現在でも「協力隊マインド」を持ち続け、大学教員として協力隊をめざす学生を育てようともがいています。

現在の活動

海外での活動経験、特に協力隊経験があったからこそ現在の私があると言えます。大学人になったのは2002年、環境分野の科目を教えるために富山国際大学に雇われた時からです。
環境分野の専門で雇われましたが環境分野の教育だけでなく、国際ボランティア養成科目を開設したいと考え学長に直談判して許しを得ました。以来、一人でも多くの青年海外協力隊員を輩出したいと、国際ボランティア論、国際協力論、海外ボランティア実習などに力を入れています。
国際協力論ではJICA北陸の皆さんや協力隊OB・OGにご協力頂き、学生に大いに刺激を与える授業となっています。また、海外実習は、私が隊員時代を過ごしたサモアで「女性自立支援プロジェクト」を実施し、実践的な授業としています。これらの講座を受講した学生のうち、協力隊員を志した学生はまだ2名だけですが、いつしか世界中に教え子を配置したいという「夢」を追っています。

「協力隊マインド」を持つ人材を育てていきたい

2011年3月、環境教育隊員として活動している私のかつての教え子を訪ねてミクロネシアへ行ってきました。
シニアボランティアも含め多くの隊員と語り、職場訪問をして強く感じたことがあります。それは「協力隊マインド」が隊員を大きく育て、育った彼らが派遣国のためだけではなくやがて世界に貢献するという、私が描いているシナリオが正しいという確信でした。
「協力隊マインド」を持った人材育成が私のライフワークであり、教え子たちを通して世界に貢献することが、私の使命だと感じています。定年になったらシニアボランティアとして現役復帰し、教え子たちと共に途上国支援に生涯を捧げたいと、その日を心待ちにしています。

関連リンク
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2006年に洋裁教室からはじめたサモア女性自立支援プロジェクト

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調理指導する学生たち@女性自立支援プロジェクト(2010年)

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海外ボランティア実習で村人の生活実態調査をする学生たち@サモア