中東CBR事業促進II研修が終了

2010年7月23日

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研修員6名と受け入れ先代表、および協力先の福井県立大学学長

7月19日、「NPO法人リハビリテーション分野の国際協力の会(代表:小林明子さん)」が受け入れをした「平成22年度地域別研修中東CBR(地域に根ざしたリハビリ)事業促進II」が25日間の研修の最終日を迎え、エジプト・ヨルダン・シリア3か国から参加した障害者支援分野の行政官計6名の研修員が福井県立大学で研修成果を発表しました。

研修の成果は?

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エジプト、ヨルダンと日本で同時に意見交換

今回の研修員は男性が1名、女性が5名。女性が多いことから、女性の目線に立った障害者支援に焦点を置きました。アクションプラン発表では、見学先の親の会を参考に、現地で親の会を結成したいという発表がありました。

ヨルダンのガーダさんは、障害児を持つ母親への精神的なサポートの場が必要と発表。親の会は情報交換の場やコミュニティの参加の糸口になり得ること、自国では母親を巻き込んで家庭の中から雰囲気を変えていくことが最初のステップとして有効だと述べました。母親たちのエンパワーメントが進めば、母親がサポートを待っている状態からサポートしてくれる人を探すよう行動力を持つことができるだろうと予測、大きな期待が持てそうです。

スカイプでJICA在外事務所と通信

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閉講式の様子

今回の成果発表会では、JICAエジプト事務所、ヨルダン事務所を交えて、意見交換を行いました。エジプト事務所からは、研修員イブラヒムさんの地域障害者支援活動の一環として、今回、日本で研修した内容を冊子に掲載し作成する予定とのこと。また、その他にも目標年3回実施の障害者支援セミナーの第1回目を10月までに実施する計画を立てました。

閉講式を迎えて

閉講式では、成果発表、帰国後アクションプラン発表に続いて、研修員が訪問した関係団体が参加しました。出席者がねぎらいの言葉を研修員にかけると、今度は研修員が帰国後現地でのCBR事業活動での活躍を約束する言葉を出席者に贈りました。

今回、研修員の在宅訪問を受けた障害を持つ参加者からは、「日本社会は、まだまだ障害者を隠す社会だと感じている。困難な環境にあるが、自分に障害があることでこのような研修に協力する機会に恵まれ、皆さんに会えた。私にとって障害とはそれ自身に関わりをもつということで、心を強くしてくれるもの。福祉を進めていくことは、当事者がお世話してくれる人の心も理解していくことで育まれることだと思う」と話しました。

研修員は、福井県内のさまざまな障害者支援や施設・地域イベント、親の会などに参加しながら、日本の地域福祉を学びました。それぞれの国や地域での課題は異なりますが、地域を超えて情報を共有し、CBR事業について世界中で話しあう日を祈念し、閉講式を終了しました。