高齢者になったら、こんな感じ?−フィリピン青年研修 障害者支援を福井で学ぶ−

2010年12月3日

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熱心に説明を聞く研修員

フィリピンで障害者支援に携わる行政官や福祉関係団体の代表が、11月23日(火)の期間、JICA青年研修に参加するため、福井を訪れ、「リハビリテーション分野の国際協力の会(代表:小林明子福井県立大教授)」のコーディネートによる2週間のプログラムに参加しました。

地域福祉の分野では高齢者、障害者、児童への支援体制が充実している坂井市を訪問し、市内のさまざまな機関を見学しました。現在、坂井市では65歳以上の高齢者が5人に1人になり、高齢化が進み、深刻な問題となっています。

なかでも坂井市社会福祉協議会が行った、「デイサービスの見学と社会福祉協議会の概要説明」と「インスタントシニア体験(疑似高齢者体験)」は研修員にとって地域福祉を考えるよい機会となりました。

デイサービス利用の高齢者と交流

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日本語で話しかける研修員

介護保険設立時に開設された複合施設には、デイサービスの施設と温泉浴場があります。

研修員からは、デイサービス利用者の健康状況の記録やレクリエーションなど内容について具体的な質問がありました。

研修員が、学んだ日本語で利用者に話しかける場面もありました。

体験講座などを受講

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職員から装着の方法を習う(体験講座にて その1)

講義では、施設の職員の方から社会福祉協議会の概要や役割を説明に加え、福祉サービス利用援助事業(金銭管理サービス)や当事者団体など制度ではまかないきれない「インフォーマルサービス」をご紹介いただきました。

研修員からは、実施するサービスのことや、金銭管理システムや、障害を持った人への出会いや出産の支援の有無等、さまざまな質問がありました。

高齢者を体験してみる

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インスタントシニア体験中(体験講座にて その2)

また、坂井市では小学4年生2学期から教科で障害者とのコミュニケーションを図ることが内容に盛り込まれています。

社会福祉協議会では、学校の依頼を受けて、福祉関係の体験講座を市内小中校に実施しています。

その体験講座のひとつ「インスタントシニア体験」にもチャレンジしました。研修員は利き足と手に重りをつけ、視力低下を体験するためのゴーグルと聴力を落とす体験をするためのヘッドホンを装着し、センター内を歩きました。
 
短期間であればさほどつらくないものですが、これがずっと絶えず続くものとして高齢者のストレスを実体験してもらいました。

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実際体験すると気づくことがあるなあ(体験講座にて その3)

研修員の代表者は、施設の見学や講義、疑似体験を通して、社会福祉協議会が地域福祉を広めていることを知り、帰国後、地域に根差した福祉分野の発展のために努めていきたいと抱負をのべました。