「第3回JOCAオープンカレッジ in 北陸 & JICA北陸 教師海外研修(ウガンダ)報告会」

2010年12月17日

【日時】 2010年12月4日(土) 15:00〜17:30
【会場】 JICA北陸    【参加人数】44名

【プログラム】
<第1部>JICA北陸 教師海外研修(ウガンダ)報告会
〔報告〕 高田 隆二 教諭(石川県立いしかわ特別支援学校)

<第2部>第3回 JOCAオープンカレッジ in 北陸
「途上国の教育事情と日本の援助 〜算数大好きプロジェクトの成果を見る〜」
〔講演〕 佐藤 悦子 氏(元ニカラグア事務所ボランティア調整員)

【講座の内容】

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JICA北陸の会議室が満員になりました

今回の公開講座は、「JOCAオープンカレッジ in 北陸」とJICA北陸主催の「平成22年度教師海外研修(ウガンダ)報告会」との合同開催となりました。前日はJRのダイヤが乱れるほどの悪天候でしたが、4日当日は回復、晴天に恵まれ、大学生から学校教員、JICA専門家OBの方まで、44名の幅広い年齢層の方に参加していただきました。最後の質疑応答にも多くの手が上がり、終始盛り上がった2時間半となりました。

まず第1部として、教師海外研修参加者である高田隆二教諭が報告を行いました。アフリカ・ウガンダでの研修報告は、静止画のみならず動画や音楽まで取り入れたプレゼンテーションを駆使し、楽しく、インパクトのある内容となりました。多くの方が多彩な映像と高田教諭の話術に惹き込まれているようでした。

教師海外研修は、海外研修後、各学校において実践授業をするプログラムになっており、高田教諭も石川県立いしかわ特別支援学校においてウガンダの授業を行いました。その実践授業の模様についても報告があり、参加者からは次のような感想が寄せられました。

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個性的なプレゼンをする高田教諭

「国際協力というものを、できるだけ早い段階で(日本の)子どもたちに知ってもらえるという、教師海外研修の主旨と内容に賛同します」

「生徒たちにはとても意義深い授業だったと思います。子どもたちの目線に降りた、心に訴えかける授業は素晴らしいと思いました」

「特別支援学校における開発教育(国際理解教育)を、視覚・聴覚・味覚等と五感に訴えて実践した話しが聞けてよかったです」

「(日本の)学校の先生が実際に現地に行って、その経験を子どもたちに伝えることは素晴らしい、と感じました。そして、世界の子どもたちと日本の子どもたちが繋がる、という副産物が発生するのが、とてもいいことだと思います」

報告の最後に高田教諭は、
「先日、自分のクラスの児童が交流先の学校で何か発表する事になり、何をしたいか尋ねると「ウガンダのクイズをしたい」と答えました。自分の授業で学んだことを他の学校の子ども達に伝えたい、と言いました。また、授業参観でも保護者に対してウガンダのクイズを行い大変好評でした。自分がウガンダでの研修で学びそして伝えたことを、今度はその児童が保護者や他の学校の児童に伝える。これほど嬉しいことはありません」、という熱い思いを参加者に伝えました。


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ニカラグアの教育について語る佐藤氏

第2部は、「途上国の教育事情と日本の援助 〜算数大好きプロジェクトの成果を見る〜」というテーマでオープンカレッジを行いました。講師は元ニカラグア事務所ボランティア調整員の佐藤悦子氏です。

佐藤氏は同プロジェクト連携として赴任した青年海外協力隊の担当をしていました。つまり、隊員としての目線ではなく、JICAニカラグアの担当者としての立場から「日本のODAの最前線」をレポートされました。したがって、ニカラグア政府(教育省)の思いやプロジェクト専門家の計画、そして現場に配属された協力隊員たちのジレンマなど、ありとあらゆる角度からこのプロジェクトの模様を知ることができたと思われます。

そして、この日は同プロジェクト連携隊員として2年間活動した、渡辺萌さん(平成18年度1次隊/職種:小学校教諭)が山梨県から駆けつけてくれました。佐藤氏の説明の合間に、渡辺さんから実際の現場の状況や苦労話が聞くことができ、参加者の皆さんのイメージも具体的に膨らんだようでした。

【参加者の感想】

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現場でのエピソードを話す渡辺さん(中央左側)

このオープンカレッジに寄せられた参加者の感想をいくつかご紹介します。

「実体験というより、政策的な課題や側面についての話だったので、今までのオープンカレッジとは違う視点から協力隊の仕事を考える(知る)ことが出来て有意義でした」

「国により、教育事情が違うことを改めて知ることができた。今後、社会科の授業で『国際協力とJICAの役割』について学習する際に生かしていきたいです」

「隊員の方々が、現場で実際に何を行っていらっしゃるのかが伝わりました」

「今回の話を聞いて、具体的にどんな支援がいいのか、というものが見えてきた気がします。今、自分が置かれている立場からどうアプローチしていこうか、一歩踏み出す勇気をいただきました」

「最後に佐藤氏が強調した、『持続的で主体性を育てる支援』というキーワードは心に残りました」