スリランカ人の定置網研修をレポートします

2010年12月20日

定置網漁とは

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浦上さんによる定置網の講義

現在、JICA草の根技術協力事業(支援型)において、富山県の「NPO法人地球の夢」によるスリランカ研修員への定置網研修が行われています。

これまでは、スリランカの漁法は地引網が主流でしたが、最近は沿岸侵食による港湾工事の影響で地引網漁の継続が困難になっています。

そこで注目されるのが定置網漁です。「NPO法人地球の夢」は、富山県に伝わる定置網漁の技術を移転することにより、現地漁業者の所得向上と漁村活性化を目指しています。

定置網漁は、回遊魚を待ち受ける漁法であり、なおかつ網目の大きさによって捕獲魚のサイズがコントロールできます。また定置網自体が魚礁の役割を持つとも言われています。

現場に同行しました

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定置網を引き上げる研修員たち

夜中の午前2時に四方漁港から、定置網漁に同行させていただきました。定置網の引き上げ作業はすごく大変です。

誰か一人でも力を抜くと、周りの人たちの負担が大きくなるので、皆で息を合わせて引き上げる必要があります。

早朝5時頃に漁港に戻って水揚げした魚を選別したところ、カマス、フクラギ、カツオ、アオリイカなど、この日の漁獲量は7トンでした。
(この研修は2010年10月25日から12月23日まで実施されます)

束の間の休憩

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スリランカの朝食

漁から帰ると束の間の休憩時間になります。研修員の皆さんに朝食をごちそうしてもらいました。

こちらは、じゃがいものカレーと目玉焼きとシーニ・サンボル(玉ねぎの甘辛炒め煮)です。

研修員の皆さんはスリランカから香辛料を持参していて、毎日カレーを作っているそうです。

漁の後は

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日東製網にて定置網の制作作業

朝食後も作業が続きます。定置網を固定するためのおもりを準備した後、氷見市にある日東製網株式会社に移動して、定置網の制作作業に取り掛かりました。

ロープの編み方を知っておけば、定置網が破損したときに自分たちで直せるようになるので、これはとても重要な作業です。

内容の濃い研修に

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NPO法人地球の夢の皆さんと一緒に

夜中からほとんど休む間もなく研修が続きますが、研修員からは、「浦上さんを始めとしたスタッフの皆さんへの感謝の気持ちは決して忘れません。このところ寝不足が続くけど、この研修はスリランカのために役立つので最後まで頑張ります」という力強い答えが返ってきました。

日本での研修を終えた後も、浦上さんたちがスリランカを訪問してウラワッタ漁業協同組合への自立のための支援を続けます。

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