ミャンマーにおける伝統医薬品の品質改善を通じたプライマリーヘルスケア向上事業

2015年7月7日

ミャンマーにおける伝統医薬品の品質改善を通じたプライマリーヘルスケア向上事業

研修員11名のJICA北陸表敬 (前列左から2人目は富山大学紺野教授)

JICA草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠)「ミャンマーにおける伝統医薬品の品質改善を通じたプライマリーヘルスケア向上事業」は、2014年6月から開始された富山大学、富山県、ミャンマー国保健省伝統医療局、そしてJICA北陸の共同プロジェクトです。ミャンマーにおける伝統医薬品の品質改善をめざし、人材育成に取り組むとともに、ミャンマーで開始された配置薬システムを強化することを目的に、2年半のプロジェクトを進めています。
 このプロジェクトの一環として、2015年4月にミャンマー保健省伝統医療局より研修員の2人が来日し、富山大学和漢医薬学総合研究所などで化学・微生物分野の3か月の研修を実施しました。また6月18日からは、伝統医療局副局長ら9名が来日し、富山大学、富山県、および県内製薬会社において10日間の研修を行いました。

製薬会社訪問

期間中、研修員11名は富山県内の製薬会社である(株)日東メディックと(株)廣貫堂を訪問し、医薬品の品質管理を学びました。両社の工場を見学した研修員は、徹底した品質管理に感心し、「この品質管理をぜひミャンマーに導入したい」と意気込んでいました。また富山県の薬事研究所や薬用植物指導センター、そして池田屋安兵衛商店や富山市売薬資料館を訪問するなど、“薬の富山”にて充実した研修を受講しました。

富山・ミャンマー伝統医薬品・プライマリーヘルスケアシンポジウム

研修最終日の6月26日には、富山大学主催の「富山・ミャンマー伝統医薬品・プライマリーヘルスケアシンポジウム」を開催しました。このシンポジウムに
は、富山県内の製薬会社関係者など70名が出席し、県内のミャンマーへの感心の高さが示されました。ミャンマー側からは、「ミャンマーのヘルスケアの状況」、そして「ミャンマーの配置薬システム」の発表が行われました。また特別講演として、JICA北陸の鯉沼支部長代理から「JICA民間連携支援制度について」の説明が行われました。

JICA北陸・鯉沼支部長代理の説明

このプロジェクトを通して、ミャンマーと富山の距離が伝統薬というキーワードにより確実に近くなってきていることを実感しています。今後のプロジェクトの進捗に多くの期待をいだかせる、伝統薬研修となりました。