インドネシアの南タンゲラン市の小学校に教科「環境」が導入されました!

2017年2月24日

【画像】 JICA北陸は、2014年より富山市の国際協力NGOインドネシア教育振興会(IEPF)とともに、インドネシアの首都ジャカルタ近郊の南タンゲラン市(人口160万人)にて、草の根技術協力事業「教科『環境』の教材開発と教員の再教育支援プロジェクト」を実施してきました。南タンゲラン市では、ごみのポイ捨てや不法投棄による、環境汚染が深刻で、住民の環境意識とマナーの向上が急務となっています。プロジェクトでは、南タンゲラン市のモデル30校の小学校の4年生の授業に、一年間通年の教科「環境」を導入することを目指しました。

 今年3月のプロジェクトの終了を控え、2月16日(月)に南タンゲラン市にて、プロジェクト総括報告会を開催しました。プロジェクトでは3年間で計36名の南タンゲラン市関係者を富山に招へいし、研修を行いました。そして南タンゲラン市は、富山のイタイイタイ病の負の経験や先進的な環境保護や環境教育の取り組みについて学ぶ教科書と教師用指導書を作成しました。昨年には、その教科書を用いて、生徒と先生の双方向のコミュニケーションを重視した指導方法について、市教育局の指導主事やモデル校の教員に研修を行ってきました。その結果、このプロジェクトの目的である、全30校のモデル小学校での教科「環境」の導入を実現しました。
 総括報告会で、南タンゲラン市のアイリン市長は、「プロジェクトは貴重な機会であり、感謝しています。中学、高校にも取り入れていきたい」と今後の抱負を述べました。また教育局初等教育部のヤーヤ部長は、今年7月より市内の全300小学校で教科「環境」を導入することを発表しました。
 環境教育が一般的でないインドネシアでは、このIEPFの取り組みに熱い視線が向けられています。現在、IEPFには同様の環境問題を抱えるジャワ島の他の地域、またスマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島の自治体からも、この環境教育を導入したいと依頼が来ています。今後、この南タンゲラン市での取り組みが、広くインドネシア国内に広がっていくこと、そして引き続きインドネシアと富山の交流が活発になることを期待しています。