草の根技術協力事業報告:ラオスからの研修員が木造建築技術習得と地域活性化を目指して空家改修が進行中!

2018年4月27日

改修する空き家にて 
(右から:西野工務店久池社長、研修員スックさん、アットさん、エアさん)

 JICA草の根技術協力事業(地域活性化枠)ラオス国「チャンパサック県職業訓練校と福井県若狭町による相互の地域発展を目指した木材加工・建築産業の人材育成プロジェクト」(提案団体:若狭町、実施団体:株式会社西野工務店)では、2018年2月、ラオスの職業訓練校から3名の研修員を若狭町に招聘し、木造建築・木材加工の技術習得のための研修を行ってきました。

 日本の古民家の改修は、ラオスの技術者が日本の木造建築職人の技術を学ぶための生きた教科書です。研修員3名は、若狭町小原地区の空家となった古民家で、空家改築の建築図面の書き方や木材の加工方法技術を2か月間学びました。
 ラオスは森林資源に恵まれながら、木材の加工技術や木造建築の技術を持つ人が少なく、木造建築・木材加工の人材育成は産業育成の観点から急務になっています。

空き家改修の様子1

 
 西野工務店は2012年からJICA中小企業海外展開支援事業等を活用し、ラオスの職業訓練校の人材育成に協力しています。
 チャンパサック職業訓練校のあるラオス南部では、定職に就くことが難しく、多くの住民がタイに出稼ぎに出なければいけない状況です。技術を身に着けて、ラオス国内で安定的な収入を得られるような職業につくことは、多くの住民の願いです。

 研修員の一人であるアットさんは、「西野工務店の方や若狭町の職人のお蔭で、道具の使い方や手入れの方法、そして精度の高い木材加工の技術を学ぶことができた。帰国したら職業訓練校の同僚に技術を伝えたい」と感謝を述べました。

空き家改修の様子2

 
 ラオスの研修員が改修した空家は、福祉施設にリノベーションされ、地域活性化の拠点として活用される計画です。ラオスの人材育成と若狭町の地域活性化の両方を目指して、このプロジェクトは2019年12月までラオスと若狭町の両方で活動が進行していきます。JICA北陸としてもこの事業を全面的にサポートしていくとともに、今後の進捗を期待しています!