JICA北陸 2018年度 教師海外研修 活動報告!

2018年11月14日

【画像】 JICA北陸では、学校教員の方々向けに、開発途上国での実体験研修プログラムを通し、学んだ内容を直接教育現場に還元して頂く「教師海外研修」を毎年実施しています。地域のグローバル化やオリンピックを見据え国際理解の促進が急務となる中、本事業は生徒達との距離が近い教員の方々に日本では経験出来ない異文化・途上国体験を提供します。そして学んだことを還元する授業を教育現場で実践して頂くことで次代を担うグローバル人材を育成することを目的としています。
 今年度は南国の島サモアを訪問しました!早速、現在までの活動を報告します。

<事前研修 2018年6月23日、7月21日の2日間>

【画像】 出発前は2回の事前研修が行われ (今年は6/23 & 7/21)、途上国の現状や国際協力、JICAが行っている活動についての講義、サモアで活動した協力隊による体験談、過年度参加者との交流などが行われました。現地研修がより充実した時間になる様に2日間を使って事前に必要な知識を学び、その後は世界の様々な問題に対して自分はどう考えるか、子供達に何を学んで欲しいのかディスカッションを行いました。活発に意見交換をしながら事前研修は進み、不安もありながらサモアに行くのを皆さん本当に楽しみにしていました☆

<現地研修 2018年8月12日~8月22日>

 サモアでは、途上国の姿、国際協力の実態・形態を多面的に学べるように、プログラムを設定していました。サモアの小学校、教育省、博物館など沢山の場所を訪問するだけでなく、1泊2日のホームステイ、青年海外協力隊が活動している現場視察(腎臓センター、障碍児者支援NGOなど)も行い、多角的に“国の発展”や“途上国を支援すること”、“グローバルに活躍すること”、”異文化理解・多文化共生”について勉強し考えました。

 小さいけれども平和で豊かな国を訪れ毎日とても充実した時間を過ごすことが出来ました。その中で、先生方は沢山の現地の方々の笑顔・幸せ・日本にはない魅力に接し感動すると共に、抱えている様々な開発課題にも触れ、“幸せとは何か”、“どうやって国を発展させていけばいいのか”という葛藤も抱き始めました。

 あっという間の11日間でしたが、出会って間もない同じ想いを共有する仲間と一緒に悩んだり笑ったり考えたりする時間は本当にかけがえのない貴重な経験となりました。

<事後研修 2018年9月8日>

 サモアから帰国後、9/8には事後研修が行われました。先生方にはどの様な授業展開にするか指導案を提出頂き、参加者皆で共有し検討しました。また、帰国した今の気持ちを共有する時間も持つことが出来ました。海外で挑戦した先生方のグローバル人材としての変化はすさまじく、出来る限り多くの子供達が国際的な教養を身に付けられるよう、担当しているクラスだけでなく学年全体、学校全体へ実践授業を行うことを計画されている先生方もいらっしゃいました。1人の先生から数百人の子供達へプラスの影響を与えられること、本当に素晴らしいと思います。これからの実践授業を楽しみにしています。
 午後からは一般の方々にも公開した「異文化理解・多文化共生」のセミナーを開催しました。金沢学院大学の教授による講義「学校での多文化共生:学校教育の役割」、異文化体験シミュレーション“外国でこんな場面に遭遇したらどうする?”、そしてブラジル出身の国際交流員による「私から見た日本」、の3本立てでした。学びの多い盛り沢山の1日となりました!

<実践授業 2018年9月~12月>

表先生の授業

 9月から12月にかけて9名の先生方が、所属する学校で実践授業を行っています。小学校から高校まで対象となる生徒さん達に合わせた実践授業が行われています。学校に実践授業を見に行っている担当者として、身近な先生が子供達に与えるインパクトの大きさに毎回驚いています。世界に存在する様々な問題・課題を知った上で、大人でも答えるのが難しい“世界が幸せになるにはどうしたらいい?”という問いや発展途上国への協力の仕方について深く理解し、一生懸命考え意見を発表している生徒さん達!たった少しの時間で子供の世界や視野、考えが大きく広がることを実感しています。これからは地域のグローバル化がどんどん進み、自分の身近な地域でも外国の方達が住んだり働いたりすることが多くなります。自分に関係がないことではなく、今や「国際理解」は身に付けておくべき一般教養です。 

小山先生の授業

子供たちから出た意見(小山先生の授業)

細井先生の授業

 

<子供達は以下の様な流れで世界を学んでいます>

 実践例
 *世界の広さ、多様性を実感しよう!
  ~世界にはどれ位の数の国があるの?人口は?
   どんな言語があるのかな?~

 *世界の中の一つの国であるサモアってどんな所?
  ~生活、文化、言語、価値観、産業、抱えている課題など:
   日本と共通していることは?日本と違うことは?~

 *どうして今世界のことを学ぶ必要があるの?
  ~地域のグローバル化、実は深い日本と世界の相互依存関係~ 

 *実は日本はサモアを含め、世界に存在する問題・課題に対して
  沢山の協力をしているよ
  ~ODAって何?JICAとは?日本が協力している分野も協力の
   仕方も色々~

 *世界に対して協力することについて考えよう
  ~日本・自分とは違う人たち・状況に対してどんな協力の仕方が
   効果的?自分には何が出来るだろう?~

<報告会 2019年2月23日>

【画像】 もっと沢山の方達にこのプログラムを知って欲しい、先生方の素晴らしい授業を実際に見て知って欲しいという想いから来年2月23日にJICA北陸で(リファーレビル)「教師海外研修 報告会」を午後から開催します。
 是非、先生方の活躍を見に来て下さいね!