ハリケーン・ミッチ跡でコミュニティ防災に取り組むリディアさん

2013年11月27日

日本での研修と感想

リディア・トレスさんは国立自治大学のホンジュラス地球科学研究所に所属する技師ですが、JICAが行っているホンジュラスへの防災協力をきっかけに2012年の10月14日から11月23日まで、日本において実施された「コミュニティ防災」研修に参加しました。

リディアさんは、日本国民の多くは、災害に備えて、コミュニティへの信頼、秩序のあるコミュニティ組織、自助努力、相互扶助の精神が高い次元で維持されており、いざという時に、より適切な対応できるということを強く感じたとの感想を語ってくれました。
また、日本では土地利用整備計画、建設基準、耐震基準といった規制が遵守されていることが非常に印象深く残ったとのことです。

ホンジュラスへ帰国後の活動

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小学生を対象とした防災教育を行うリディアさん

日本は、ホンジュラスに対して、1998年のハリケーン・ミッチで大災害をもたらした地すべり地域について、無償資金協力「首都圏地すべり防止計画」で2013年9月に地すべり防止工事を完工させたところですが、リディアさんは同工事域周辺の住民への啓発を行うテグシガルパ市とも共同して、コミュニティ防災の意識向上に努めています。

例えば、リディアさんは、上記地域に所在する小学校の小学生を対象に、コミュニティ防災の重要性を分かりやすく教えています。そして最終的には、それが同居している家族へメーセージとして届くようにも努めており、いざという場合に、一人でも多くの人命が救われることへとつながればと期待を込めて活動しています。

リディアさんは、ホンジュラスを襲い未曾有の大災害をもたらしたハリケーン・ミッチが来た当時には、19歳だったそうですが、首都近郊に住んでいて、道路決壊、橋の崩落などで交通手段が断たれる等して家族ともども大変な思いをしたことや、その際に防災の大切さを実感したこと等を語ってくれました。

桜が開花

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ハリケーン・ミッチの爪痕地に可憐に咲いたサクラ

上記無償資金協力「首都圏地すべり防止計画」の竣工式では、地すべり防止工に沿って同工事を請け負った建設会社が、定期的に維持管理を実施して欲しい、そのため一つのきっかけや楽しみになればとの意図から、地すべり防止工跡に日本から桜を持ち込んで(132本)植樹しました。そして、この11月には、そのうちの1本に可憐な花が開花しました。
今後、ホンジュラスの地で、この桜の木も、そして地域住民の防災意識も大きく根を張り育っていくことを願わずにはいれません。