「ひとりひとつ」、モノの支援ということ
2017年3月、青年海外協力隊発足50周年記念ソングの印税で、私の任地に76本のリコーダーが寄贈されました。 私は今、このリコーダーを使い、小学校で音楽の授業をしています。 「音楽」という教科のないベナンの小学校にリコーダーを導入した理由はいくつかありますが、その一つに「一人に一つのものが行き渡るように」という願いがありました。 ここでは「モノの支援」ということについてお話したいと思います。 ベナンの小学校では、子どもたち一人一人に学用品が行き渡らず、数人で一つのモノを共有しています。切れないハサミ、粘着力のない糊、芯の折れた短い鉛筆といった、非常に質の悪いものを、順番を待ち、あるいは奪い合うようにして使っています。教科書さえも一人一人には与えられていま...
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