古代エジプトとシバの女王が起源、エチオピアの新年

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エチオピアでは、西暦2015年9月12日に新年が明け「2008年」になりました。エチオピアで使われている暦は独特で、西暦とはいくつかの違いがあります。

一つめは、今年が2008年で、西暦とは7年の違いがある点です。西暦のゼロ年はキリストが生誕した年ですが、西暦ではローマカトリック教会が定めた説が使われています。しかしキリストの生誕年にはいくつかの異説があり、エチオピア暦は生誕年を紀元7年としているため、西暦とは異なっているのです。

二つめは、新年の始まりを1月ではなく、9月11日(今年はうるう年のため12日)とします。そして、エチオピアは古くからエジプトとの関係が深く、エチオピア暦も4000年以上前、ナイル川の氾濫を正確に予測するために発達した古代エジプトの暦にあるといいます。

そしてシバの女王について。エチオピアの新年はエチオピアの公用語アムハラ語で「ウンコタタシ」と呼ばれています。ウンコは指輪、タタシはあなたの指という意味があり、古代イスラエルのソロモン王がシバの女王に指輪を贈ったという伝説に由来しています。エチオピアは国の始祖をソロモン王とシバの女王の息子メネリク1世としており、現在の国旗の中心にはソロモンの星が配されていますが、新年もまた、シバの女王の伝説から始まっていました。今も新年には、指輪ではなくても贈りものをする習慣は残っています。

暦ひとつにも何千年もの時間の歴史と文化が息づいていることを感じさせられます。

【写真】

シバの女王とソロモン王の初会見を表した絵(部分模写)

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