ガーナで見る日本の原風景

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今、日本では働き方改革なるものが進んでいる。その背景には、少子高齢化による労働力の減少があると聞く。少子高齢化の理由はさまざまあるが、その一つに、今の日本では子育てがしにくい、ということがある。産休、育休の取りづらさ、保育園、幼稚園の空きがない、など多くの要因が絡み合ってこの問題につながっているようだ。これは何も日本に限った話ではなく、他の先進国でも同じような現象が起こっている。

開発途上国である、ここガーナではどうだろうか。やはり子育てをしながらの社会参画は難しいものがあるのだろうか。

結論としては、そんなことは全くない。感染症や衛生面の問題などを除けば、この国には子育てにはもってこいの環境がある。

その象徴的な光景は、先生が自分の子どもを背負って教壇に立つ姿だ。

子どもがぐずればあやす時間を授業時間から割かなければいけないことなど、その是非はともかくとして、これは結構すごいことではないかと思う。先生に誰もクレームを入れず、当たり前のこととして受け入れられている。さらに、手が空いているほかの先生が代わりに子どもの面倒を見ることもあった。つまり、コミュニティー全体で子育てをしているのだ。その背景には、仕事を休むだけの金銭的余裕がない、自分の子どもの面倒も見てもらわなければならない、という事情があるのかもしれない。だが、理由はどうあれ、これほど助け合う光景は、今の日本では見られないのではないか。きっと日本も昔はそれが当たり前だったはずである。

そんな彼らから見ると、日本の改革はこっけいに思えるだろう。そしてそんな彼らを見て私は思う。改革の前に、まずは私たち自身が子育てというものに対して少しだけ寛容になる必要があるのではないかと。つまり自分たちもそのような時期があったのだと、人は一人では決して生きられないのだと。

子どもは国の宝である。私たちが年老いたときに支えてくれるのは彼らだ。そのことを私たちはもっと自覚する必要があるのではと、この国での生活を通して感じた。



(関連リンク)

各国における取り組み ガーナ

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子どもは国の宝

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昔の日本もこんな感じだったのだろうか

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子守を手伝ったことも(中央が筆者)


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