爪切りの授業 —健康意識改善に向けた啓発活動—

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Salama daholo tompoko! みなさん、こんにちは。私は、アフリカの島国マダガスカルのトアマシナという町で、トアマシナⅠ 郡学区事務所に所属しています。主な活動内容は、健康意識改善に向けた授業を思案・作成し、管轄する学校でそれを実践していくことです。子どもたちや同僚たちの健康に対する意識改善に加え、現地で啓発活動が継続的に実施されることを最終目標にしています。

日本とはあらゆることが違うマダガスカルでは、高い柔軟性と迅速な対応力が求められるように感じています。そのような環境下で、私は一つのモットーを心の芯にして活動しています。

それは、“一人では授業や活動をしない”ということです。いつも約60人いる同僚たちに声をかけ、毎日異なるスタッフとともに学校を巡ります。授業は教師や学校長にも協力してもらいます。この“こだわり”がJICAの活動を広め、自分も子どもたちと一緒に楽しむことを目指した授業を通して、活動をともにした現地の方の心に触れ、少しでも良い影響を与えられることを願っています。

一つ、最近授業で感動したことをご紹介させていただきます。

ある日の午前中、健康意識改善に向けた活動の一環として、小学校で爪切りに関する授業を行いました。爪切りの基礎知識を伝え、実際に生徒の爪を切り、最後にこう伝えました。

「友だちや兄弟姉妹、家族のみんなに、今日習ったことを伝えて、ちゃんと爪を清潔に保つんだよ」。

現地の学校では午前と午後で生徒が入れ替わるため、その日の午後にその小学校を再び訪ねると、なんとクラスの全員が爪を切った状態で登校してきました。たったそれだけのことですが、この環境でも意識一つでここまで変わるとは…と感激でした。生徒たちに尋ねると、「今日Shoが爪を見に来るぞ!切っとけー!」と友達や兄弟姉妹に言われたようです。日本のように情報の伝達が簡単ではないですが、ストレートに口頭で広めていく、という考えは意外と盲点でした。

気づきや学びにあふれた日々をかみしめながら、私の活動がマダガスカルの誰かに役立つ「種まき」となることを願います。



(関連リンク)

各国の取り組み マダガスカル

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手洗い啓発。同僚と力を合わせて授業を実施

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手洗いの授業後、「みんな、マスターした?」と聞くと、「はーい!」と元気な返事

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爪切り啓発。初めての爪切りに緊張気味の生徒


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きれいになった爪をアピールする生徒たち

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活動内容や協力した同僚の様子を報告

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