ナイジェリアで農家の味方、発見!—ウマール博士の大変身

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私がウマール博士と出会ったのは2015年10月。彼の作物栽培に関する知見と経験は、研究所内の栽培試験の設計・管理にしか生かされていませんでした。それが今、農業改良普及員(以下、普及員)・農家から慕われる存在になりつつあります。

私はナイジェリアで農業、特にコメの振興に携わっていますが、ナイジェリアの圃場(ほじょう)から取れた稲モミには、通常、数種類の品種が混じっていて、コメの形・大きさがバラバラ。元を辿るとタネの問題に。この状態を変えるには、まず農家が良いタネを買い、他の品種と混ぜないように栽培し、これを元に「売るコメ」を栽培する必要があります。しかし、その術を農家に指導できる人が見当たりませんでした。

そこで出会ったのがウマール博士。知見と経験があり、とはいえ偉ぶることもなく、しかも世話好き。彼を日本での稲作栽培研究者向け研修に送り込み、帰国後、2016年12月に彼自身が研修のために栽培した圃場で、「稲のタネの栽培方法に関する研修」の講師を務めてもらいました。これが彼と普及員や農家を結びつけることに。

年明けに彼に会ったら、「その後、研修に参加した普及員や農家から沢山問い合わせがあって、普及所に行っていろいろとアドバイスしてきたよ」と嬉しそうに話していました。

先日は、ある農家のタネの栽培圃場で、肥料や除草剤の蒔き方について、的確にアドバイスしていました。農家も「そういうことか」と納得し、彼の次の訪問を待ち望んでいます。普及員や農家に頼られる彼はとても楽しそうで、ウマール博士を日本に送り出した我々も嬉しかったです。

今後も、さまざまな方との出会いを通じて第2、第3のウマール博士を発見していきます。

【写真】

農家にアドバイスするウマール博士

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当事務所のスタッフともツーカーのウマール博士(右)

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