ルワンダダンスから見えてくるもの

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ルワンダにはすてきな伝統や文化がたくさんあります。中でもルワンダダンスは、私にとって最も「ルワンダを感じられる」ものです。結婚式や式典などの祝いの席で披露されるダンスで、歌い手による歌と手拍子、太鼓に合わせて、数人のダンサーが決められた振り付けを踊ります。男性はライオンをイメージしたかぶり物をつけ、強さを象徴した動き、女性は牛の角を表す腕の振り付けがよく見られ、しなやかな動きが印象的です。

ダンスが趣味の私は、赴任して早速、地域のダンスグループを見つけ、メンバーに加えてもらいました。ルワンダ人と一緒に週2回、練習しています。

日本にいたころ、何度か「ダンスとは何か」と考えることがありました。現在、日本や欧米など現代的なダンスが発展している世界では、表現方法がいろいろな形で存在し、それに合わせるようにダンスの能力や技術的な部分が注目されがちです。しかし、そもそも人々がダンスを踊り始めたころ、それはどのような存在だったのでしょうか。

ルワンダで、ルワンダ人と一緒に踊ることで、本来のダンスの役割を強く感じるようになりました。練習していると、その日のみんなのやる気や体調、機嫌などによって、同じ振りも違うように見えます。人によって体格や身体の動かし方が異なり、踊るメンバーが変われば、そこから生まれる踊りも違ってきます。

手足の動きがぴったりとシンクロし、息のそろったダンスパフォーマンスは洗練され、素晴らしいものです。しかし各々の気持ちが混ざり合い、個性が生かされ、それが不思議な形で一つになって表現される踊りも、味があり、魅力的だと感じます。

また彼らの踊りから発信しているものをキャッチする瞬間もとても楽しいです。普段は物静かなのに踊り始めると自分を思いっきり表現できる人、とにかく踊るのが大好きだという気持ちが伝わってくる人、淡々と自分のスタイルを貫く人、それぞれの踊りから個性を発見できます。

文化として生まれたダンスには、喜びや楽しさ、時には怒りや悲しみなど、その時々の感情を表したり、踊りを通して自分がどんな人なのかを表現したりといった側面があります。ダンスにコミュニケーションやフィーリングの部分が大きく存在していることを、ルワンダで感じることができました。すてきな文化がこれからも受け継がれていってほしいと思います。

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ダンスの練習(左端が著者)

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阿波踊りを教える著者

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それぞれ好きなように踊る村人


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ダンスグループの仲間とパフォーマンスを披露(右端が著者)

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女性たちの腕で牛の角を表す振り付け

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歌い手と太鼓をたたく女性たち


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