ルワンダの人たちから学ぶこと

Twitter Facebook はてなブックマーク メール

私は2016年7月から現職教員特別参加制度(注)を利用し、青年海外協力隊としてルワンダに来ています。職種は理科教育です。

主な活動内容は、首都キガリの東部に位置する私立の学校で、化学と物理の授業を担当するとともに、現地教員に実験方法や生徒の指導法について助言を行っていくことです。実験を取り入れた授業を普及させることが一つの大きな目的ですが、薬品や備品がそろっていない場合がよくあります。そのため、現地で得られる物品を用いて教材を作成しています。

先日、他のボランティアと共同で、理科の実験方法を現地の教員に伝える研修会を開催しました。ルワンダでは教員への研修制度が整っていません。そのため、物珍しさもあったのか、日本人ボランティアが行う研修会にはルワンダ国内の多くの教員や教員養成校の生徒たちが参加してくれました。

研修会の準備段階では「ルワンダ人は高いモチベーションで参加してくれるだろうか」「支給される交通費だけ受け取って帰ってしまわないだろうか」といった不安を感じることもありました。

しかし、いざ研修会が始まると、メモを取りながら私の話を真剣に聞くルワンダ人が大勢いました。中には、疑問があればすぐに質問を投げかけ、自分の考えやアイデアをほかの教員と共有しようとする教員もいて、感心させられました。

研修後には、参加者から「ほかの実験方法もぜひ教えてほしい」と連絡先の交換を頼まれました。開催前に抱いていた私の不安はいつの間にか吹き飛び、充実した研修となりました。

日本の教員は様々な教員研修への参加が義務づけられています。私が日本で教員をしていた時は、研修への参加を煩わしく感じることもありました。

しかし、給料も出ない研修に真剣なまなざしで参加するルワンダ人の姿を見たことで、研修制度が充実した日本が恵まれていることを認識し、自分自身の研修に対する考え方が甘かったと痛感しました。自分の知識や技能の幅を広げ、それらを自分の学校の生徒へ還元していこうとするルワンダ人教員の姿は本当に立派で、見習わないといけないと強く感じました。

好奇心旺盛で向上心のあるルワンダ人からは、多くのことを学ばされている気がします。自分自身、教員としての在り方を考えながら、残りの任期もルワンダの教育に貢献していきたいと思います。



(関連リンク)

(注)現職教員特別参加制度

各国における取り組み ルワンダ

【写真】

研修会の様子

【写真】

研修会で実験を紹介する様子

【写真】

研修会で熱心にメモを取る参加者


【写真】

学校の授業で実験を行う様子

【写真】

首都キガリの美しい景色

Twitter Facebook はてなブックマーク メール