ホテルスタッフを目指す学生に囲まれて

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【配属先の紹介】 
私の配属先は、首都キガリから車で約1時間半の距離にある私立の職業訓練校です。ここでは約600人の学生たちが、1年制の3コース(ホテル・洋裁・溶接)と3年制のシニアコースに分かれて勉強に励んでいます。観光隊員である私は、ホテルコースの「フロントオフィス」「ハウスキーピング」「料飲」「栄養学」の4教科を担当しており、カウンターパート(注)のルワンダ人教師と一緒に活動を行っています。

【学生の生活について】
学生の多くは、1棟に約100台の二段ベッドが詰め込まれた学生寮で共同生活を送っています。平日は午前5時に起床して校内の掃除や自習を終え、朝食のポリッジ(オートミール)をとった後、授業が始まります。

お昼ご飯は、カウンガ(とうもろこしの粉を練った物)と豆の煮込みが恒例のメニューです。放課後になると、顔や体を洗う水をくむため、水道前にバケツを持った生徒の列ができます。午後6時から教室内で自習、午後8時から夕食、その後就寝します。週末は掃除・洗濯をしたり、おしゃべりをしたりするほか、日曜には校内の教会を訪ねる学生の姿が見られます。

【授業について】
1クラスに約70人の学生が在籍しています。授業は午前8時に始まり、1コマ50分、1日8コマです。授業開始と終了の合図は、学生が校庭の鐘を石で打ち鳴らすため、多少時間のずれがあります。筆記用具は青のペン1本で、線引きには友人のペンを定規代わりにしています。当初、日本から持参したシャープペンシルや消しゴムを見て、「何これ?」と尋ねてくる学生たちに驚きました。黒板消しには古着を用います。大雨の際には雨音で講義が聞こえなくなるため、授業は中断されます。

【企画した活動について】
赴任後、カウンターパートと私は、学生には実践の場が欠けていると感じ、“一日体験トレーニング”を企画しました。3学期の2ヵ月間、毎日12人の学生を近所のホテル3ヵ所に派遣した結果、「ビールのふたを開けた」「オムレツを作れた」と自信をつけた学生の様子を見て、この企画の成果を実感できました。

また今年3月には、「一流ホテルへの就職を目指すならその現場を見ておくことが大切」との考えから、キガリの一流ホテルを巡る“ホテルツアー”も実施しました。エレベーターに初めて乗る学生や調理場の機械に興味津々な学生。みんなが一流のオペレーションを肌で感じ、将来像をより明確にしていました。

【最後に】
素直で人懐っこい学生たちに囲まれ、活動にやりがいを感じる毎日です。当校から一流サービスを提供できる学生が一人でも多く輩出され、ルワンダの観光産業のさらなる発展につながることを切に願います。

(注)国際協力の現場で技術移転や政策アドバイスなどの対象となる組織、または行政官や技術者のこと



(関連リンク)

各国における取り組み ルワンダ

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ルワンダ人はきれい好きで校庭の掃除が行き届いている

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カウンガと豆の煮込み。学生たちのエネルギーの源

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授業の様子。学生は3人掛けの椅子に座る


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“一日体験トレーニング”。学生の一生懸命働く姿が印象的

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学校近くのリゾートホテル訪問時。学生は写真好き

【写真】

2016年オープンの大型ホテルを見学した“ホテルツアー”


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