健康調査

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ユニセフによると、アフリカの5歳未満児の三大死亡要因は、マラリア・肺炎・下痢性疾患となっている。私が活動しているウガンダも例外ではない。

そこで、衛生啓発を通じた農村住民の健康状態の改善を目指す私は、任地ルウェロ県がどのような状況であるのかを把握するため、まず配属先のルウェロ県水事務所で情報収集を始めた。

県の統計によれば、2016年4月から2017年3月までの1年間のマラリア患者数(RDT&microscopic)は約9万1千人で、急性下痢患者数は1万2千人。また月別・地域別にみると、ルウェロ県は13のサブカウンティという行政区に分けられるのだが、マラリア患者は1サブカウンティで平均100人に2人から3人、下痢患者は100人に1人も満たないことがわかった。私が日本で想像していた以上に、少ない。

しかし、数値はあくまでも目安と考えて、さらにヘルスセンターから得た情報を基に、ひとつの村をパイロット地区に定めて住民の健康調査を開始することにした。

調査項目は、生年月日、身長、体重、顔色、皮膚の状態、歯の状況、栄養状態、マラリア・下痢の罹(り)患歴、子どもの人数など10項目に定めた。村にはいつも一人で行き、データを集めていたのだが、同僚から、上腕部の太さで栄養状態を測定できる5歳未満適用の「MUACテープ」をもらい激励を受けた。また村々での聞き取り調査では、英語を話せる村人が現地のガンダ語を通訳して助けてくれた。

100家庭186人の子ども(1歳~12歳)を調査した結果、4人に1人がマラリア、12.5人に1人が下痢にかかったことがあり(ちなみに、罹患歴のある対象住民のうち70パーセントが蚊帳を持っており、80パーセントが煮沸もしくはろ過をしていると答えた)、そして、2.5人に1人が虫歯を患っていることがわかった。

私は、喫緊に取り組むべき課題は“歯の状態”だと考えた。というのも、約90パーセントが歯ブラシを持っているにもかかわらず、虫歯がある子どものおよそ85パーセントが一日に歯を磨く回数が0回か1回で、歯を磨く習慣が徹底されていないと感じたからだ。

初めての村訪問では、何度も原因不明の風邪に苦しんだこともあった。物をせがまれるのではないかとびくびく怯えていたこともある。しかし、村人たちは昼食を一緒にとるなどもてなしてくれたり、村の子どもたちはあどけない愛らしい笑顔でいつも温かく迎え入れてくれたりする。今後も意欲的に村人のニーズに合った活動を続けていきたい。



(関連リンク)

各国における取り組み ウガンダ

【写真】

村の子どもたちに朝晩一日に2回は歯を磨くよう紙芝居で指導

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