心も育てる教育を目指して

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私の赴任先は、首都カンパラから車で南西に約2時間半の場所にあるマサカ県。小学校教員として、高学年に算数と体育を指導している。日本での教員経験を生かし、現地ではなじみの薄い体育やスポーツ指導を通して、子どもたちの「心を育てる」ことが目標だ。

ウガンダの小学校では、卒業試験の合格が重視されており、体育などの情操教育にはあまり重点が置かれていない。体育の大切さを知ってもらうため、学校で去年の11月にワークショップを開いた。普段から体育の指導をしているウガンダ人教師に、協調性が求められる球技の授業を頼んだり、体育の指導をした経験があまりないウガンダ人教師たちにその重要性を語ってもらったりした。

別の日の授業では日本とウガンダの交流を深めるため、日本の小学生とテレビ電話をつないだ。お互いの文化について語り合った後、ウガンダの生徒が「日本の子どもたちが僕たちと友達になりたいと言ってくれた!」とうれしそうに話す様子が印象的だった。その後、「日本に手紙を送ってみたい!」と言うので、学校生活のことを書いた手紙も交換。校内に掲示板を作り、日本から届いた手紙と写真を掲示すると、ウガンダの生徒たちはいつも以上に真面目な顔で英訳された文面を読んでいた。

雨の日は、教室で折り紙教室を開催。さまざまな色の紙を折って飛行機や動物を作り、そこにペンで顔や模様を描いた。カメラを向けると、生徒たちは作品を手に得意げな表情。折り紙は一見、ただの遊びのようであるが、上手に作ろうとすれば集中力に加え、想像力も必要である。生徒たちの算数のノートには、折り紙の作品がきれいに貼りつけられ、「ORIGAMI」と書かれている。上手に作れてうれしかった、という生徒たちの思いがよく伝わってきた。

週に数日、高学年には野球教室も。プレー中は、英語力や前向きな姿勢を育んでもらうため、Positive English onlyを実践している。練習前後には、野球道具を送ってくれた日本への感謝を込めて日本語で、「ありがとうございました!!」。ウガンダで出会った子どもたちのために、残りの任期を全うしたい。



(関連リンク)

各国における取り組み ウガンダ

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ワークショップの様子

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みんなで足並みそろえて体育前のランニング

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掲示板に貼られた日本からの手紙に釘付けになる生徒たち


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日本の文化を学ぶ折り紙教室

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野球を通して心を育む

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