学ぶ楽しさ、心から

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首都カンパラから北へ約40キロ先にあるルウェロ県に、ンデジェという小さな町があります。私はその町で、小学校教員として1~5年生に体育と算数を教えています。今回は、体育の授業の様子をご紹介します。

ウガンダでは、2007年に体育が導入されました。しかし、体育を採り入れている学校はまだ多くありません。その理由は指導者不足や、卒業試験に体育が含まれないためで、課題は山積みです。

実際に、配属先の学校も私の赴任時、時間割に「体育」はなく、もちろん授業もありませんでした。そこで、私は「体育は、心も体も成長できるすばらしい教科。運動神経や感覚等神経系統の成長が著しく伸びるゴールデンエイジの時期に、体育の授業を受けさせたい」と先生たちに伝え、体育の導入を促しました。そして学期が変わるごとに、体育の授業を少しずつ増やしていきました。

体育の教具不足、草が生い茂るぼこぼこのグラウンド。現地の先生にとっても、子どもたちにとっても、初めての科目。そして現地の言葉が話せない私。まさに、ゼロからのスタートでした。日本では当たり前だと思い込んでいた「背の高い順で並ぶ」「順番を待つ」「ルールを守る」ことがこんなにも難しいとは、思いもよりませんでした。そんな中、現地の先生から助けられながら、自然にある物や廃棄物から教材をつくり、内容をできるだけ簡単にして少しずつ前に進めていきました。

授業の後、私の「Have you enjoyed?」(楽しめたかな?)の問いに、子どもたちの「Yes!!」の生き生きとした返事。運動能力を高めることは大切ですが、運動が得意な子も、そうでない子も、「体育を好き」になってほしいという願いを込めて、いつも楽しかったかどうか聞くようにしています。目をきらきらさせて、「次の体育はいつ?」と聞いてくる子、全力で取り組む子、「ちゃんと並ぼう」と声かけをする子、休み時間にも練習する子。そのような、体育に前向きな子どもたちを見ていると、自分の思いが伝わったようでうれしく感じます。今後も、自分にできる限り、体育と算数の授業を通して、子どもたちの成長を支えていきたいと思います。



(関連リンク)

各国における取り組み ウガンダ

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「前にならえ」の様子

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真剣に授業を聞く生徒たち

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準備運動の様子


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バナナファイバーやビニール袋から長縄やボールをつくる様子

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現地の先生が授業に参加する様子

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リレーの練習風景


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