人の気持ちはどこでも同じ

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木々の間からのぞくビクトリア湖を背景に「おはよう、せんせい」「げんき?」と朝のあいさつを日本語で交わします。私の配属先、ジンジャ小学校教員養成校は学生数約250人の全寮制カレッジで、18歳から24歳くらいまでの小学校教員を目指す若者が2年間の学園生活を送っています。学習環境は整っていません。1クラス60人を超え、時々2クラス合同の授業になることもあります。個人持ちの教科書はないので授業ノートだけが頼りです。年齢層が幅広いのも、お金を貯めてから入学してくる学生が多いからです。

学園生活をともに送る中で、彼らの反応がとても素直でストレートなのに気付きます。授業中の「説明できる人は?」という問いかけには、いつでもたくさんの手が挙がります。うまく説明できないときには必ず助っ人が現れます。時には「これはこういうやり方の方が正しい」と言ってお互い譲らず、クラス中が騒然となることもあります。日本の教室ではあまり見られない光景に教える方もうれしくなります。

数学を教える以外に、日本の学校でよくやる集団遊びをたまに紹介しています。これも心から楽しんでくれます。フルーツバスケットは、やはりここでもとても盛り上がりました。移動先を探している表情、先に取られてしまったときのしぐさ、オニになってしまったときの照れ笑いなど、日本の生徒たちと違いはありません。環境は違っても人の気持ちはみんな同じなのだとあらためて思い、今まで遠かったアフリカがとても身近に感じられるようになりました。

ここでは時間がゆったりと流れています。決められた時刻に始められることはまずありません。タイムテーブルはありますが臨機応変です。1時限目が数学だと思って張り切っていると突然、朝の清掃が始まることもあります。授業開始のベルが鳴っても急ぐ様子はなく、日本式の「ベル着」(チャイムと同時に着席)は全く通用しそうにありません。それでも慣れてしまえばさほど不都合を感じずに授業が進んでいくのが不思議です。「時間を守ることは社会のルールとして当然」と、ここでもみんな知っています。しかし彼らとのんびりした時間を過ごしてみて、「時間を大切にすること」と「時間に縛られること」の二面があり、日本では時間に追われ時間に支配されていたのかもしれないと思うようになりました。一分一秒にこだわり過ぎるのでなく、豊かな時間を楽しむことが大切なのですね。



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各国における取り組み ウガンダ

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合同教室で1年生に幾何の授業

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文化祭での合唱。レベルはかなり高いです

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フルーツバスケット。みんな楽しそうです

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「むすんでひらいて」を歌っています

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福笑いを紹介しました


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