サッカーのブラジルと野球の日本、驚きいっぱい!

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2018年のロシア開催を含め、世界で唯一FIFAワールドカップ全大会に出場しているブラジル。そこで、野球の指導をするとはどういうことか、全く想像できずにサンパウロに来て1年5ヵ月が過ぎました。初めは驚くことばかりで戸惑いましたが、今では日本では当たり前のことに疑問をもつほど、感性がブラジル人ぽくなってきました。

みんな野球をしていても、とにかくサッカー好きです。練習のミーティングでは、監督が突然「君たちはどこのファン?ん、最悪だな~」または、「オー最高!」などと盛り上がります。

休憩中もサッカー。特に、野球をする中でサッカー文化を実感するのはボール集めです。いきなり野球ボールを蹴りだします。野球をずっとやってきた私には考えられない光景です。後ろ足で蹴り上げてバケツに入れるなど、なんと大人もやっています。これには驚くばかり。

また、ボールが体に当たったり、ジャッジに不満があったりすると、とにかくオーバーアクションです。転げまわったり、両手を広げたりして抗議のポーズ。サッカーで見ますね。日本ではグッと我慢していることが多いのに、対照的です。

それに、ここでは公式戦以外に各チーム主催の大会があり、それは練習試合のような感じの大会なのですが、順位もあり、優勝から最下位まですべてのチームにトロフィーが与えられます。そして、打点王、ベスト9等の他、なんとチームで頑張った人まで表彰され、その結果、表彰者が50人くらいになることも。

とにかく日本文化の礼儀から「これではいけない、改善しなければ」と思い、「ボールを蹴るのはサッカー。これは野球」と言いながらやってきました。今ではみんながボールを蹴って大変ということはなくなりました。

しかし、最近考えるようになりました。「これは果たしていけないのか?」と。実際、野球の試合でボールを蹴ってもルール上は構いません。また、たくさんある表彰についても、どんな形であれ子どもたちはもらうと喜びます。それでモチベーションが上がる子もいます。日本の野球では個人賞はほぼなく、それが当たり前でしたが、ブラジル式を生かすことができるのではと思うようになりました。

日本から地球の裏側に来て、自分の常識が覆され、思ってもみなかったことを考え、そこから新たなアイデアが生まれる日々で、自分の生き方や日本での教師という仕事にも生かせると実感しています。さまざまな民族が共存できているブラジルだからこそではないでしょうか。

あと数ヵ月、もっと自分の考え方が揺さぶられることを楽しみに過ごしていきます。



(関連リンク)

各国における取り組み ブラジル

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蹴らずにボール拾いをする選手

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大会で賞をもらい、記念撮影。一人ずつ写真を撮ります。後ろはスポンサー

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公式戦で優勝し、大きなトロフィーを囲んでポーズ


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ブラジルの野球隊員は現在13人。大会で8人が集合。みんなで切磋琢磨!

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試合終了後には、両チームがマウンドに集まり、「ありがとうございました」と挨拶

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練習の途中(10時30分頃)に必ずおやつの時間があり、ベンチで食べる子どもたち


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