コスタリカの結婚式

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26歳、日本にいる友人が続々と結婚報告をしてくれる年齢になりました。私は昨年からコスタリカに滞在しているので、ご祝儀貧乏になる代わりにビデオメッセージなどでお祝いしています。コスタリカに来てからの1年でも、職場の同僚やホストファミリーの親戚の結婚式に招かれる機会が4回ほどあったので、今回はこの国の結婚式の様子をお伝えしたいと思います。

【結婚は教会との約束】
キリスト教徒が少ない日本でも教会での結婚式が一般的ですが、コスタリカでも再婚の場合を除いてほとんどの人が教会で挙式します。国民の大半がカトリック信者で、普段から毎日礼拝に参加する市民も多く、地域のコミュニティは教会を中心としています。

幼少期に受ける「洗礼」、十代で信仰を改めて誓う「堅信」、死期が近づいた時などに受ける「癒しの秘蹟(ひせき)」など、あらゆる節目で人々は教会に集い、特別な礼拝を受けます。「結婚式」も、人生の通過点に行うさまざまな儀式の一つとされています。

そのため、指輪の交換などを通して「二人の愛を誓う」だけでなく、「カトリックの家庭」として伝統を守りながら歩むことを、教会の人々(親族、近隣住民を含む)に約束することが結婚式の主旨です。司祭が「結婚は、神、教会、社会に対して責任を負うことです」と説き、参列者が誓いの証人となります。教会行事を運営する委員会には夫婦揃っていないと入会できないなど、「夫婦でいること」はとても重視されているそうです。

ちなみにコスタリカにはヨーロッパで見られるようなオルガンのある教会は少なく、シンセサイザーやギターで賛美歌が演奏されるため、現代的な響きの音楽になります。

【踊り明かすフィエスタ】
教会での挙式後にはもちろん祝宴が開かれます。

ラテンアメリカの宴に欠かせないのは音楽、そして踊り。バンドの生演奏があることもありますが、多くの場合はDJが会場に招かれ、サルサやバチャータなどラテンアメリカでポピュラーなリズムの音楽を流します。

これらのリズムでは男女のペアで踊るのが一般的なので、まず新郎新婦が皆に見守られながら思い出の一曲を踊り、その後は参加者が自由に踊ります。上手でも下手でも気に留めず、夫婦や恋人同士が楽しそうに踊る姿はとても華やかなものです。

ブッフェ形式の食事の後はまた音楽が大音量に。カーニバルの衣装を着た踊り子たちも登場し、激しい太鼓のリズムに合わせて皆で踊ります。

見ていておもしろいのは、若者よりも初老のおじさん、おばさんが夢中で踊っていること。ドレスが汗だくになるのもかまわず、日頃のストレスを発散するかのように踊り狂うおばさまたちの勢いは止まりません。新郎新婦が立派な挨拶で宴を締めたあと、新郎の母親が「まだ踊りたりなーい!!」ともう一度音楽をかけさせたこともありました。

新郎新婦の親世代では10人以上の兄弟も珍しくないため、従兄弟などの親戚が多く、お互いに面識のない参加者もいますが、皆で輪になって踊るのは打ち解ける手段として有効なようです。なんとも陽気な一体感が生まれ、私は小学校のキャンプファイヤーを連想しました。いつか自分の結婚式を開く際はぜひラテンアメリカ式に、皆で踊る場を設けたいと思います。

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町の教会での挙式のあと、司祭と記念撮影する新郎新婦

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ホストファミリーの従姉妹たち。みんなおしゃれをしてかわいらしい

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4拍子のダンス音楽・バチャータのリズムで踊るカップルたち


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新郎はホストファミリーの甥。中列左が筆者

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披露宴での食事。ブッフェ形式が一般的で、フランクな雰囲気

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お酒の助けもあってか激しく踊る新郎の母親とその姉妹たち


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