エクアドル山岳地帯のカーニバル

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路地で飛び交う水風船や泡スプレー、通りすがりの車から放たれる水鉄砲、至近距離から投げつけられる小麦粉や卵、2階の窓から降り注がれる水……。これは子どものいたずらではなく先日のカルナバル(カーニバル)の様子です。

任地のボリーバル県サン・ミゲル市はアンデス山脈のふもと標高2,600メートルにあり、トウモロコシ畑と放牧地が広がる山肌にへばりついた小さな町です。毎年2月になるとカトリック信者の多い中南米各地では、一大イベントとしてカーニバルが開かれます。

ここボリーバル県は、エクアドル国内でもカーニバルの祝いごとの盛んな地域で、本番のひと月以上前から、のんびりした穏やかな町の空気が一変。あちこちからフォルクローレ(民族音楽)が流れはじめ、にぎにぎしくなります。各家庭では「チグイレス(トウモロコシ粉の蒸し料理)」や「ドゥルセ・デ・サンボ(ウリ科果実のマーマレード)」などのカーニバルの定番料理が準備され、「モテ(大粒の白トウモロコシ)」や「フリターダ(豚肉のから揚げ)」と共に食卓を彩ります。

期間中は学校も仕事も1週間休みになり、鮮やかな衣装を身にまとった各民族のダンスやパレードが連日続き、大音量の音楽が深夜まで鳴り響きます。

また街角のいたるところで「パハロ・アスール(サトウキビ焼酎)」と呼ばれる、アルコール度数が40度を超えるお酒がふるまわれ、小さな町は高揚した空気に包まれます。

町中を歩くだけで、ずぶぬれの粉まみれになることには閉口しますが、この期間ばかりは、おおらかな気持ちで楽しむしかありません。

ただし、ここは年間平均気温15度の山間部。寒さで震えが止まりませんが、大人も子どもも全力で陽気にはしゃぐ姿は底抜けに明るく、圧倒されました。

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エクアドル最高峰チンボラソ山がそびえる自宅屋上からの風景

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町中のいたるところにある急坂

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葉で包んだ蒸し料理


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あちこちでごちそうになったカーニバルの定番料理 

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あでやかな民族衣装を身にまとい華麗なダンスを披露

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背負った鈴を高らかに鳴らしながらダイナミックに踊る


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