障害のある子どもたちと音楽を楽しむ日々

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こんにちは。私は、現在エクアドルの首都キト市北部にある特別支援学校で、音楽の講師として活動しています。配属先の学校には、軽度の知的障害を持った7歳から30歳までの生徒が、キト市内全域から通ってきています。

気が付けば赴任して1年。学校現場での毎日は慌ただしくも、日々の子どもたちとの関わりの中で感じることが本当にたくさんあり、泣いたり笑ったり怒ったり感動したりしているうちに過ぎ去っていきました。

私の主な活動は、音楽の専任教員がいない配属先において、音楽の授業を担当することです。生徒たちは主に、自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、ダウン症などで軽度の知的障害を持っています。年齢や発達レベルに合わせた10人前後でクラスが編成され、各クラス1人の先生が担任しています。ほとんどの教科を担任が教えますが、体育と音楽だけは専任講師が担当します。

配属先の子どもたちに音楽の授業を行ってみて、まず初めに思ったことは、音楽にとても積極的だということです。そして、さすが南米の子どもたち、はやりの曲やラテンのリズムの曲を流すとどうしても血が騒ぐようで、自然と踊りだします。

そこに、マラカスやカスタネットなど簡単な打楽器を取り入れて、音楽を感じたまま自由に表現する活動を取り入れています。

生徒たちはみんな楽器に触れたり、音楽に合わせて動いたりするのが大好きです。緩やかな発達の中でそれぞれ違ったペースで成長していく、子どもたち一人一人の特性に合った指導法で、個性を伸ばせるような活動をしていき、少しでも子どもたちの心に残ってくれたらうれしいなと思います。

最後に、少し余談になりますが、配属先で私がとてもいいなと思ったことは、同僚の先生たちが生徒一人一人に対してすごく愛情を持って接していることです。

毎朝と下校時の挨拶は、つぶれるかと思うくらいの熱いハグ、授業中もとにかくたくさんほめます。もちろん悪いことをすれば厳しく叱ったり、時には休憩なしという罰があったりもしますが、基本的に生徒と先生の距離が近く、みんな家族のように接しています。

何よりも家族のつながりを一番大事にするこの国の文化。私はすてきだと思います。子どもたちにとって自分は家族から愛されている、と思えるベースがあるかないかでは人生が大きく変わるのだろうなと、ここの子どもたちを見ていて感じました。この国から、子どもたちから、学ぶことはまだまだたくさんありそうです。



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