「できること」を考える面白さ

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首都からバスで3時間、山々に囲まれた任地で、助産師として活動を始めてから1年半が過ぎた。私の活動は、カサマテルナ(産前・産後のお母さんたちのための無料宿泊施設)における健康教育の支援と、中高生が地域や学校でおこなう青少年の健康問題に関する啓発活動のサポートである。

活動開始時は、私自身がファシリテーターとなり啓発活動を行っていたが、最近では、現地の方がファシリテーターとなり、私はその計画・準備を中心にサポートするという機会が増えた。

彼らと活動の計画を立てているとよく聞こえてくるのは、「これはプランA。では、プランBはどうするか」といった会話だ。ときにはプランC、プランDまで相談していることもある。たしかにここでは、本番当日に様々なアクシデントに見舞われる。時間通りに進まないのは日常茶飯事のこと。その他、参加者が集まらない、必要物品が届かない、会場が借りられない、停電した、ファシリテーターが到着しない、などなど。

このようなアクシデントを理由に「きっとできないから」と、初めから活動に対して消極的な人も珍しくはない。だが、私の仲間たちは計画した活動を必ず実現させたいという思いから、「解決策」を見出した。それが事前にいくつものプランを立てることだったのである。

正直なところ、語学に難ありの私にとっては、いくつもプランを考えられると、その分、自分自身の予習が大変になるため複雑な気持ちもある。しかし、活動に前向きな彼らと自分たちにできることを考えるというプロセスに、私は面白さを感じている。

残りの任期も、彼らと活動できることへの喜びを噛みしめ、任地での限られた時間を大切に過ごしていきたい。

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グループワークをする中学生たち

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産前教育をする筆者(手前)

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筆者とともに活動する同僚(右奥)


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筆者が作成した教材をもとに、自身の教材を作成中の同僚

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