みんなの力を合わせて-JICA-帯広畜産大学連携プロジェクト-

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私は「グループ型派遣」の一員として、南米パラグアイの南部にある、イタプア県はサンペドロ・デル・パラナ市に派遣されています。グループ型派遣とは、共通の目標の元に相互につながりを持つ複数のボランティアが数代にわたり派遣されるボランティアの形態で、まぁ簡単に言うと、「複数のボランティアで力を合わせて一つの目標に向かって活動を継続する」というところでしょうか。

小規模酪農家の生計向上を目標とした私たちのプロジェクト、「イタプア県における小規模酪農家強化プロジェクト」は2012年に始動しました。家畜飼育隊員3人とコミュニティ開発隊員(グループ調整役)1人の計4人が2018年まで3代にわたって派遣され、それぞれが異なる4ヵ所の任地において活動を行います。

すこし特殊な点は、このグループ型派遣がJICAと帯広畜産大学による初の大学連携プロジェクトである、という点でしょう。

このプロジェクトに派遣される全てのボランティアは北海道にある帯広畜産大学の在学生・卒業生を対象に公募で選ばれています。長期隊員以外にも半年に1度の頻度で派遣期間約1ヵ月間の短期隊員が派遣され、長期・短期ボランティアが連携して現地で活動を行っています。

長期ボランティア、家畜飼育隊員の私の活動は、カウンターパートと共に酪農家を訪問し、少しでも酪農家の手助けをすることです。例えば、主な活動のひとつが搾乳見学。早朝夜明け前に家を出発し、バイクで酪農家へ向かいます。

乳質はどうか、搾乳の仕方は適切か、牛がやせすぎていないか、飼料給与の方法は適切か・・・、ひとつひとつを確認し、改善すべき点がある場合は適宜アドバイスを行います。また、南半球にあるパラグアイは現在秋なので、冬の飼料確保に向け、保存飼料であるサイレージ(注)調整にも取り組んでいます。

そして短期ボランティアは長期ボランティアが普段活動を行っている酪農家を訪問し、半年前と比べてどのように変化したのか、モニタリング調査を行っています。客観的にデータを集めて、どのようなテーマで成果が上がっているのか、何が足りないのかを分析。私たち長期ボランティアにとっても自らの活動を見直す良い機会です。

私を含む2代目ボランティア4人が赴任していましたが、ほかの3人はすでに3月に帰国してしまい、私が1人残って活動中です。

7月には、プロジェクトの終盤を担う後任ボランティアも到着します。

一人ではなくグループとして。
みんなで力を合わせてどのような成果を残すことができるのか、これからが楽しみです。

(注)青刈りした飼料作物をサイロに詰め、乳酸発酵させた餌のこと。

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赤がコミュニティ開発隊員、ほかが家畜飼育隊員の任地

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搾乳牛。見慣れたホルスタインから肉牛系まで、多種多様です

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手搾り中の酪農家。私は2リットルでギブアップですが、40リットル搾る人も


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酪農家までの険しい道のり。雨上がりは泥だらけです

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サイレージ作り。牧草を切り、袋に詰めているところ

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短期ボランティア活動中


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